Q40 超音波療法で正しいのはどれか。
- 強度は0.5〜2.5W/cm2が推奨されている。
- 透過深度は周波数に反比例して浅くなる。
- 照射される超音波は小さな導子ほど拡散する。
- ビーム不均等率が高い場合、導子はゆっくり動かす。
- 温熱効果を目的とする場合には照射時間率5%を選択する。
※ 下にスクロールしても、
「40 超音波療法で正しいのはどれか。 」
の解答を確認できます。
「Q40 超音波療法…」の解答
1と3
不適切問題
採点上の取扱い
複数の選択肢を正解として採点する。
理 由
複数の正解があるため。
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コメント解説
国試問題「第54回理学療法士国試【午前】問40 超音波療法で正しいのはどれか。」について、1件のコメント解説
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超音波療法に関する問題では、超音波の作用(効果)の他、操作や使い方(管理)、照射強度の選択、禁忌などについて多く問われます。
1.強度については、非温熱効果0.5〜1.0W/cm2、温熱効果1.0〜2.5W/cm2が推奨されています。
よって、選択肢1は正解となります。
2.透過深度は、周波数に比例して浅くなります。3MHzか1MHzを選択しますが、3MHzは浅層(2㎝以内)、1MHzは深層(2〜5㎝程度)となります。これは、超音波が生体中を伝搬するとき減衰するという特徴があり、その減衰率は高い周波数ほど大きく深部に到達しにくいためです。
3.照射される超音波は、小さな導子ほど拡散します。
4.ビーム不均等率(BNR)が高い場合は、超音波強度の均等性が不良だと判断でき、導子はやや早く動かして対応する必要があります。
これは、特に出力を上げたときに局所に熱が集中する熱点(ホットスポット)が生まれるためで、非温熱効果を期待して超音波を用いる際は、ゆっくり動かしても問題はありません。
5.照射時間率は、100%の場合を「連続」と表現します。温熱効果を期待する場合に選択します。
照射時間率が20~50%の場合を「パルス」と表現し、超音波の非熱効果(機械的効果)があります。
選択肢の1「強度は0.5〜2.5W/cm2が推奨されている。」と選択肢3「照射される超音波は小さな導子ほど拡散する。」が正解のため不適切となっています。
また、選択肢4「ビーム不均等率が高い場合、導子はゆっくり動かす。」については、非温熱効果の場合は答えが変わる可能性がある問題です。