Q9 78歳の女性。布団を持ち上げようとした際、背部から腹部への強い帯状痛を生じ、寝返りも困難となったため入院となった。入院時のエックス線(A)とMRI写真(B)を以下に示す。 この患者の病態はどれか。2つ選べ。
- 骨粗鬆症
- 脊椎分離症
- 脊柱管狭窄症
- 椎間板ヘルニア
- 脊椎椎体圧迫骨折
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「9 78歳の女性。布団を持ち上げようとした際、背部から腹部への強い帯状痛を生じ、寝返りも困難となったため入院となった。入院時のエックス線(A)とMRI写真(B)を以下に示す。 この患者の病態はどれか。2つ選べ。 」
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「Q9 78歳の女性…」の解答
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「Q9 78歳の女性。布団を持ち上げようとした際、背部から腹部への強い帯状痛を生じ、寝返りも困難となったため入院となった。入院時のエックス線(A)とMRI写真(B)を以下に示す。 この患者の病態はどれか。2つ選べ。」こちらの国試問題(過去問)について、疑問はありませんか?
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更新日:
コメント解説
「Q9 78歳の女性…」の解説
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— TKM (@TKM_sapporo) 2019年2月6日
まず症状と画像Bから3箇所の椎体の変形が見られることから椎体圧迫骨折となる。
ただ今回の症状より前から狭窄症を発症していた可能性も考えられる。
骨粗鬆に関しては受傷原因が軽微であるにも関わらず発症していることから疑いがある。
炎症安定後も起床時に激痛がある場合には観血療法となる。 https://t.co/4pcusbEKuH
国試問題「第52回理学療法士国試【午前】問9 78歳の女性。布団を持ち上げようとした際、背部から腹部への強い帯状痛を生じ、寝返りも困難となったため入院となった。入院時のエックス線(A)とMRI写真(B)を以下に示す。 この患者の病態はどれか。2つ選べ。」について、1件のコメント解説
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左の画像はX線、右はMRIのT2強調画像です。
X線ではX線が透過しやすい部分は黒く映り、空気、脂肪、筋(水)、骨、金属の順で透過しやすくなっています。よって、空気が一番黒く映り、金属が白く映ります。
MRIはT1強調画像では脂肪が一番高信号で抽出され、T2強調画像は水が一番高信号で抽出されます。この問題のMRI画像では脊髄液が高信号で抽出されているので、T2強調画像になります。また、脂肪はT2でもやや高信号で抽出されるため、T2強調画像で高信号がみられる場合は、脂肪なのか水なのか微妙な場合はT1強調画像で比較するといいでしょう。
前置きが長くなりましたが、この問題での左のX線画像は本来白く映るはずの骨組織がやや黒く映っています。骨の密度が低くなり透過性が高くなっていることを意味します。よってこの病態に合うのは「骨粗鬆症」ということになります。また、本問題文の症状から考えると骨粗鬆症の高齢者が重いものを持った時に急激な帯状痛を訴えているため、圧迫骨折を疑い、MRIでも椎体の変形がみられます。
問題文の症状からある程度病態を想像できればいいですね。