Q61 細胞膜電位について誤っているのはどれか。
- 静止膜電位は負の値である。
- 活動電位は全か無の法則に従う。
- 活動電位の発火直後には不応期が存在する。
- 脱分極で極性が正の部分をオーバーシュートという。
- カリウムイオンは脱分極のときに細胞外から細胞内に移動する。
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「Q61 細胞膜電位…」の解答
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コメント解説
国試問題「第52回作業療法士国試【午前】問61 細胞膜電位について誤っているのはどれか。」について、1件のコメント解説
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活動電位とは、細胞内電位が一定の値よりも浅くなったとき、それに続く一過性の大きな電位変化のことを言います。
生きている細胞は静止膜電位をもっていますが、体をつくる多くの組織細胞は活動電位を発生しません。
活動電位を発生する細胞は、①神経細胞(ニューロン)や②筋細胞などの限られた細胞のみとなっています。
活動電位の大まかな流れとしては、「静止電位」→「刺激」→「脱分極」→「ピーク」→「再分極」→「過分極」→「不応期」となります。
この問題の回答である「カリウムイオンは脱分極のときに細胞外から細胞内に移動する。」は間違いで、「脱分極のときに細胞内から細胞外に移動(流出)する。」が正しい説明です。
脱分極は、「ナトリウムが細胞内へ流入し、カリウムが細胞外へ流出すること」で起こります。
ナトリウムチャネルが先に開き、ナトリウムチャンネルの不活化ゲートが閉まるころに、カリウムチャンネルが開くというタイムラグがあります。
つまり、カリウムチャネルは、ナトリウムチャンネルよりも遅れます。
なので、ナトリウムの細胞内流入のあとに、カリウムは細胞外の流出が始まることになります。
なお、脱分極により細胞内がプラスに変わった後に、マイナスに向かうことを「再分極」といいます。