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第52回作業療法士国家試験【午後100問】

/午前

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第52回作業療法士国試【午後】

-

Q1 関節可動域測定法日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による方法で正しいのはどれか。


  1. 肩甲帯屈曲
  2. 肩関節水平伸展
  3. 手関節伸展
  4. 股関節屈曲
  5. 足部内転

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第52回作業療法士国試【午後】

-

Q2 72歳の男性。以前から心電図異常を指摘されていた。心電図を図に示す。 正しいのはどれか。


  1. 心房細動
  2. 心房粗動
  3. WPW症候群
  4. 洞不全症候群
  5. Ⅰ度房室ブロック

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5

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第52回作業療法士国試【午後】

Q3 70歳の男性。1年前から誘因なく四肢末梢の感覚障害と筋力低下が出現している。 次第に脱力は進行し、手指の巧緻性低下と歩行障害をきたしている。頸部MRIのT2強調像を示す。 頸髄の変化が最も大きい部位はどれか。


  1. 第2頸椎3第頸椎間
  2. 第3頸椎4第頸椎間
  3. 第4頸椎5第頸椎間
  4. 第5頸椎6第頸椎間
  5. 第6頸椎7第頸椎間

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第52回作業療法士国試【午後】

Q4 67歳の男性。Lewy小体型認知症。退職しているにもかかわらず時々会社に行こうとするが、説明をすると納得する。 「子供が部屋の中にいる」と訴えることが増えた。日常の動作は緩慢となり、歩行も困難になったため入院した。 この患者に対する作業療法の際に適切なのはどれか。


  1. 幻視の訴えを正す。
  2. 身体の活動量を減らす。
  3. リズムのある反復動作は避ける。
  4. 転倒しやすいことを本人に伝える。
  5. 過覚醒を防ぐために照明を暗くする。

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第52回作業療法士国試【午後】

Q5 25歳の男性。右前腕切断。筋電義手の作製にあたり、ハンドを開くために長短橈側手根伸筋の筋電位を検出した。近位から見た右前腕横断面の模式図を示す。 ハンドを閉じるために検出する筋はどれか。



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第52回作業療法士国試【午後】

-

Q6 58歳の男性。両手の母指と示指で紙をつまみ、左右に引っ張ったときの写真を別に示す。考えられる末梢神経障害はどれか。


  1. 右Guyon管症候群
  2. 右手根管症候群
  3. 右後骨間神経麻痺
  4. 左前骨間神経麻痺
  5. 左肘部管症候群

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第52回作業療法士国試【午後】

Q7 8歳の男児。二分脊椎。股関節の屈曲が可能である。 図のようにズボンをはくことができる最も上位レベルのSharrardの分類はどれか。


  1. Ⅰ群
  2. Ⅱ群
  3. Ⅲ群
  4. Ⅳ群
  5. Ⅴ群

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第52回作業療法士国試【午後】

-,

Q8 20代の男性。頸髄損傷完全麻痺(Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類C6B2)。仰臥位から長座位へ垂直方向の起き上がり動作獲得のために練習を行っている。 図に示す肢位で肩甲帯を左右に振り重心を移動することを繰り返す。 正常以上の関節可動域拡大を目的とした関節運動はどれか。


  1. 頸部伸展
  2. 肩甲骨外転
  3. 肩関節水平伸展
  4. 肩関節内旋
  5. 肩関節外旋

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第52回作業療法士国試【午後】

-

Q9 図はアテトーゼ型脳性麻痺児の摂食訓練の様子である。 実施している手技(オーラルコントロール)の目的として適切でないのはどれか。


  1. 頭部コントロールの援助
  2. 口周辺の過敏の脱感作
  3. 口唇閉鎖の援助
  4. 咀嚼運動の促通
  5. 舌突出の防止

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4

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第52回作業療法士国試【午後】

Q10 68歳の男性。慢性呼吸器疾患。「最近、入浴すると息切れがする」との訴えがあ る。 入浴指導として正しいのはどれか。


  1. 片手で髪を洗う。
  2. 首まで湯につかる。
  3. 短いタオルで背中を洗う。
  4. 吸気に合わせて動作を行う。
  5. 長座位で膝を立てて足を洗う。

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第52回作業療法士国試【午後】

Q11 57歳の男性。筋萎縮性側索硬化症と診断されて3年が経過。四肢や体幹に運動麻痺を生じてベッド上の生活となりADLは全介助。 さらに球麻痺症状を認め、安静時も呼吸困難を自覚する。 この患者がコミュニケーション機器を使用する際の入力手段として適切なのはどれか。


  1. 手指
  2. 口唇
  3. 呼気
  4. 外眼筋

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第52回作業療法士国試【午後】

Q12 80歳の男性。体重70kg。介護者は腰痛のある70歳の妻で体重39kg。誤嚥性肺炎による1か月の入院後、下肢の廃用性の筋力低下をきたしている。 端座位保持は可能であるが、立ち上がりは手すりを把持しても殿部が挙上できずに全介助であ る。立位は手すりを把持して保持できるが、足踏み動作は困難である。車椅子への移乗介助に使用する福祉用具の写真に示す。 妻の腰痛を助長しないことを優先して選択する用具として適切なのはどれか。



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第52回作業療法士国試【午後】

Q13 24歳の女性。統合失調症。2か月前からスーパーの惣菜コーナーで働いている。 週1回、外来作業療法を利用しており、仕事や生活の様子を話題にしながら患者の体調の確認を行っている。 作業療法士が気を付けるべき状態悪化時のサインとして適切でないのはどれか。


  1. 不穏な状態になる。
  2. 睡眠時間が長くなる。
  3. 仕事を休みがちになる。
  4. 仕事仲間に疑い深くなる。
  5. 仕事上のミスが多くなる。

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2

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第52回作業療法士国試【午後】

Q14 55歳の男性。うつ病。職場で苦手なパソコン操作を行う業務を担当するようになり、不眠、意欲低下および抑うつ気分がみられるようになった。 希死念慮も認められたため入院となった。入院後1か月経過し、作業療法が開始された。 初回評価で優先度が高いのはどれか。


  1. 体力
  2. 家族関係
  3. 思考障害
  4. 作業能力
  5. 職場環境

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第52回作業療法士国試【午後】

Q15 32歳の女性。統合失調症。デイケアに通所しているが、いつも人を避けるように過ごしていることが多い。 スタッフが面談の中でその理由を尋ねると「会話をしていると、途中から何を話しているのか分からなくなります。それが恐くて人と話をする自信がないです」と訴えた。 この患者の症状の評価で最も適切なのはどれか。


  1. GAF
  2. BADS
  3. WCST
  4. Rehab
  5. BACS-J

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5

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第52回作業療法士国試【午後】

Q16 55歳の男性。アルコール依存症に肝機能障害を合併。仕事上のトラブルから連続飲酒状態となり入院治療に至った。 退院後、依存症専門デイケアを利用することになったが、少し位なら飲んでも大丈夫と思っている様子であった。妻同伴で担当作業療法士と面接を行った際に再発予防のための助言を受けることとなった。 作業療法士の対応として最も適切なのはどれか。


  1. 断酒の意志の弱さを患者に指摘する。
  2. 飲みたい場合は少量にとどめるよう患者に勧める。
  3. 患者の飲酒状況を把握してもらうよう妻に依頼する。
  4. 体力回復を促すため患者の食事管理を妻に依頼する。
  5. Alcoholics Anonymous(A.A)への参加を患者に勧める。

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5

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第52回作業療法士国試【午後】

Q17 17歳の女子。高校年生。高校入学時、身長158cm、体重55kgであったが、同級生に「太っている」と言われ、食事を制限して半年間に12kgやせた。 高校年の秋ごろから月経が不順になり、半年前から無月経となった。 このため無月経と体重減少とを主訴に入院治療が開始されたが各種検査を受けることに抵抗感が強い。母親は「もともと太ってなどいなかったと説得して欲しい」と希望する。 作業療法士の患者に対する治療的態度として適切なのはどれか。2つ選べ。


  1. 心理的な問題には触れない。
  2. 食事については、本人の判断に任せる。
  3. 受容的態度で、健康状態についての本人の考え方を尋ねる。
  4. 母親の希望を受け入れて元の体重でも肥満でなかったことを説明する。
  5. 全身的な健康状態を確認する必要性を伝え、臨床検査を受けることを勧める。

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3と5


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第52回作業療法士国試【午後】

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Q18 8歳の男児。小児自閉症と診断されている。言語発達の遅れがみられ、軽度の精神遅滞を合併している。 小学校に入学した後、「先生が何を言っているか分からない」と訴えた。保護者も強く希望し、特別支援学校に転校した。 この児とのコミュニケーションにおいて、作業療法士が最も留意すべきなのはどれか。


  1. 一度に複数の指示をする。
  2. 絵やカードを豊富に使い指示をする。
  3. 言葉より表情の変化で意図を伝える。
  4. 不適切な行動は時間をおいてから指摘する。
  5. 個別にではなく集団の一員として声をかける。

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第52回作業療法士国試【午後】

Q19 79歳の女性。Alzheimer型認知症。趣味の詩吟や洋裁をして過ごしていたが、 75歳ごろから物忘れが目立ち始めた。 最近、夫が入院して独居となったが、洋裁 や家事ができなくなり自信を喪失して介護老人保健施設に入所となった。HDS-R10点で、日付、減算、遅延再生および野菜の想起に失点を認めた。問題行動は特に認めない。 この患者に対する自己効力感の向上を目的とした作業療法導入時の作業として適切なのはどれか。


  1. 詩吟
  2. 洋裁
  3. 計算ドリル
  4. 献立づくり
  5. 立体パズル

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第52回作業療法士国試【午後】

Q20 19歳の男性。統合失調症。幻覚妄想がみられ、両親に付き添われて精神科病院を受診した。 病識は曖昧であったが、外来医師と両親の説得で本人が入院に同意した。入院2日目の夜になって「こんなところにいては、お前はダメになる。薬を飲 むと頭が変になってしまうぞという声が聞こえる。一刻も早く退院したい。入院時の同意は取り下げる」と強く訴え興奮したため、精神保健指定医の判断によって、両親の同意の下、非自発的な入院形態に変更された。 この患者の変更後の入院形態はどれか。


  1. 医療保護入院
  2. 応急入院
  3. 緊急措置入院
  4. 措置入院
  5. 任意入院

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第52回作業療法士国試【午後】

Q21 作業療法に関する歴史において誤っているのはどれか。


  1. Adolf Meyerは感覚統合療法を提唱した。
  2. 呉秀三は欧州における作業の効果を紹介した。
  3. Philippe Pinelは精神病者を拘束的環境から解放した。
  4. 昭和40年に理学療法士及び作業療法士法が制定された。
  5. 自立生活(IL)運動は患者の自己決定権尊重をもたらした。

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第52回作業療法士国試【午後】

Q22 あるスクリーニングテストの結果を表に示す。このテストの感度はどれか。


疾患あり 疾患なし
テスト陽性 20人 20人
テスト陰性 5人 30人
小 計 25人 50人

 

  1. 20%
  2. 40%
  3. 50%
  4. 60%
  5. 80%

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第52回作業療法士国試【午後】

Q23 患者に対するOSAについて正しいのはどれか。


  1. 役割の有無を示す。
  2. 身体機能の状態を示す。
  3. 行動状況をVASで示す。
  4. 生活史をスロープで示す。
  5. 希望する改善点を優先順位で示す。

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第52回作業療法士国試【午後】

Q24 作業療法評価に理論とモデルを用いる目的で誤っているのはどれか。


  1. 疾病を診断する。
  2. 治療方針を示す。
  3. 治療の妥当性を示す。
  4. 守備範囲を明確にする。
  5. 治療効果の正当性を示す。

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第52回作業療法士国試【午後】

Q25 我が国の脊髄損傷の疫学について正しいのはどれか。


  1. 男性よりも女性が多い。
  2. 不全損傷よりも完全損傷が多い。
  3. 頸髄損傷よりも胸腰髄損傷が多い。
  4. 原因はスポーツ事故よりも転倒が多い。
  5. 受傷年齢は20代をピークとした一峰性を示す。

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