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第55回理学療法士国家試験【午前100問】

/午後

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第55回理学療法士国試【午前】

-

Q1 病気Ⅹの有無を調べる検査の感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率を表に示す。正しいのはどれか。2つ選べ。


感度 80%
特異度 95%
陽性的中率 85%
陰性的中率 90%

 

  1. 病気Ⅹに罹患している人で、検査が正しく陽性と判定された確率は85%である。
  2. 病気Ⅹに罹患していない人で、検査が正しく陰性と判定された確率は95%である。
  3. 病気Ⅹを判定する検査が陽性の場合、真に病気Ⅹに罹患している確率は80%である。
  4. 病気Ⅹを判定する検査が陰性の場合、真に病気Ⅹに罹患している確率は15%である。
  5. 病気Ⅹを判定する検査が陰性の場合、真に病気Ⅹに罹患していない確率は90%である。

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q2 心電図を示す。この心電図の所見で正しいのはどれか。


心電図を示す。この心電図の所見で正しいのはどれか。

  1. 心房細動
  2. 洞性徐脈
  3. 心室性期外収縮
  4. 心房性期外収縮
  5. Ⅰ度房室ブロック

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4

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q3 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)における右下肢関節の測定肢位で正しいのはどれか。


  1. 股屈曲
  2. 股伸展
  3. 膝屈曲
  4. 足背屈
  5. 足部内がえし

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3

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q4 Danielsらの徒手筋力テストによる検査方法を図に示す。正しいのはどれか。


  1. 前鋸筋の段階3
  2. 肩関節外旋筋群の段階4
  3. 大胸筋の段階3
  4. 腕橈骨筋の段階4
  5. 腸腰筋の段階3

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1

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q5 80歳の女性。慢性心不全。NYHA分類classⅢである。 急性増悪にて入院加療後、退院した。自宅でのADLは、Barthel Indexによる評価で、食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、着替え、排便、排尿は自立、歩行は歩行器使用にて45m以上可能である。階段昇降は部分介助を要する。 この患者のBarthel Indexの点数はどれか。


  1. 75点
  2. 80点
  3. 85点
  4. 90点
  5. 95点

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4と5


不適切問題

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q6 脳卒中機能評価法<SIAS>の麻痺側運動機能テストの様子を図に示す。関節拘縮がない場合、3つのテストの合計点はどれか。


  1. 5点
  2. 6点
  3. 7点
  4. 8点
  5. 9点

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1

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q7 予測されるフローボリューム曲線として最も適切なのはどれか。


前提文

75歳の男性。伸長170cm、体重48kg、BMI16.6。約10年前から呼吸困難が出現し自宅近くの医院で加療していた。

徐々に呼吸困難が増悪してきており、50m程度の連続歩行で呼吸困難感のため休息が必要である。

動脈血ガス分析PaO₂65Torr、PaCO₂48Torr、肺機能検査%VC81%、FEV₁%31%であった。患者の胸部エックス線写真を示す。


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第55回理学療法士国試【午前】

-, , ,

Q8 この患者の運動療法を中止すべき状態として最も適切なのはどれか。


前提文

75歳の男性。伸長170cm、体重48kg、BMI16.6。約10年前から呼吸困難が出現し自宅近くの医院で加療していた。

徐々に呼吸困難が増悪してきており、50m程度の連続歩行で呼吸困難感のため休息が必要である。

動脈血ガス分析PaO₂65Torr、PaCO₂48Torr、肺機能検査%VC81%、FEV₁%31%であった。患者の胸部エックス線写真を示す。

  1. SpO₂82%
  2. 呼吸数22/分
  3. 心拍数105/分
  4. 修正Borg指数5
  5. 収縮期血圧が安静時より20mmHg上昇

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1

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第55回理学療法士国試【午前】

-,

Q9 74歳の男性。肺尖部がんによる腕神経叢への直接浸潤により環指・小指~前腕中央・内側にかけて疼痛過敏を訴えている。 腕神経叢への浸潤部位はどれか。


  1. C7神経根
  2. C8神経根
  3. 下神経幹
  4. 外側神経束
  5. 後神経束

 


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第55回理学療法士国試【午前】

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Q10 27歳の男性。脊髄完全損傷(第5胸髄節まで機能残存)。日常生活は車椅子使用にて自立している。 設計事務所に勤務しており、長時間のデスクワークを行う事が多い。多忙のため除圧を行う機会が少なくなっている。 この状況が続いた場合、褥瘡が生じる可能性が最も高い部位はどれか。


  1. 肩甲部
  2. 膝窩部
  3. 仙骨部
  4. 肘頭部
  5. 腸骨部

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3

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q11 図のような移動(シャフリング)をする乳児に促す姿勢や運動で最も適切なのはどれか。


  1. 椅子座位
  2. 起き上がり
  3. 寝返り
  4. 背臥位
  5. 腹這い

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5

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q12 66歳の女性。左中大脳動脈領域のアテローム血栓性脳梗塞でBroca失語と重度の右片麻痺を認める。理学療法実施の際、コミュニケーションに対する配慮で正しいのはどれか。 理学療法実施の際、コミュニケーションに対する配慮で正しいのはどれか。


  1. 使用頻度の低い単語を用いる。
  2. 出にくい言葉は先回りして言う。
  3. できるだけ長い文章で話しかける。
  4. 意思伝達には易しい漢字を用いる。
  5. ジェスチャーは可能な限り用いない。

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q13 60歳の女性。転倒して右肩関節痛を訴えた。エックス線写真を示す。まず患部に行うべき治療はどれか。


  1. ギプス固定
  2. 極超短波治療
  3. 三角巾固定
  4. 髄内釘固定
  5. 超音波治療

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q14 65歳の男性。変形性頸椎症。2年前から肩こりがあり、2ヵ月前から頸部伸展時に右手の母指にしびれが出現し、右上肢のだるさと脱力感を自覚するようになった。 下肢の症状やバランス不良は見られない。 右上肢において筋力低下が最も生じやすいのはどれか。


  1. 三角筋
  2. 上腕三頭筋
  3. 上腕二頭筋
  4. 尺側手根屈筋
  5. 長橈側手根伸筋

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5

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q15 75歳の女性。Parkinson病。Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅣ。歩行時に小刻み歩行、突進現象、すくみ足が出現する。 歩行練習として適切なのはどれか。


  1. 速く歩く。
  2. 広いところで歩く。
  3. 床に引いた一本線上を歩く。
  4. 目標地点の手前を注視して歩く。
  5. お盆に載せたコップを運びながら歩く。

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q16 60歳の女性。脊髄小脳変性症。四肢体幹の運動失調で座位保持が困難であったが、2週間の座位保持練習を行い、端座位は上肢で支持しなくても保持できるようになった。 今後行うバランス能力改善の運動療法として最も適切なのはどれか。


  1. セラピーボール上座位での上肢下肢の挙上
  2. 端座位からの立ち上がり練習
  3. 端座位での重心移動練習
  4. 片膝立ち位での上肢挙上
  5. 立位で不安定板を用いた荷重練習

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3

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Q17 55歳の女性。8年前に多発性硬化症と診断され、再発や寛解を繰り返し、2回の入院歴がある。 現在は症状が落ち着いており、訪問理学療法で屋外歩行練習が実施されている。その際、理学療法士は運動強度を軽度から中等度とし、かつ、外気温の高い時間帯を避けて実施するなどに留意している。 この理由として関係するのはどれか。


  1. Barré徴候
  2. Horner徴候
  3. Lhermitte徴候
  4. Tinel徴候
  5. Uhthoff徴候

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q18 32歳の女性。2週間前に上気道炎を発症し、5日前から四肢末端の異常感覚を自覚した。その後、徐々に四肢の脱力を認めた。Guillain-Barré症候群と診断され、直ちにγ-グロブリン大量静注療法を開始した。 入院時の四肢筋力はMMTで段階4であったが、入院2日後には顔面筋麻痺と構音・嚥下障害が出現し、翌日には痰が多く呼吸困難が出現したため、気管挿管され人工呼吸器管理となった。四肢筋力は近位筋で段階1、その他は段階2~3に低下している。 現時点で優先される治療はどれか。


  1. 機能的電気刺激
  2. 筋力増強運動
  3. 座位練習
  4. 自発呼吸練習
  5. 排痰練習

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q19 8歳の女児。顕在性二分脊椎。Sharrardの分類はⅣ群である。歩行練習の実施方法で適切なのはどれか。


  1. 靴型装具を使用する。
  2. 長下肢装具を使用する。
  3. 短下肢装具とロフストランド杖を併用する。
  4. 長下肢装具とロフストランド杖を併用する。
  5. 骨盤帯付き長下肢装具とPCW〈postural control walker〉を併用する。

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q20 85歳の女性。自宅仏壇のろうそくの火が右袖に引火し、右前腕から前胸部および顔面にⅢ度5%とⅡ度15%の熱傷および気道熱傷を受傷した。 受傷翌日に前胸部から右前腕前面にかけて植皮術を実施した。 術後早期から開始する理学療法として正しいのはどれか。


  1. squeezingによる排痰を実施する。
  2. 前腕は最大回内位に保持する。
  3. 肩関節は外転位に保持する。
  4. 筋力増強運動は禁止する。
  5. 起立歩行は禁止する。

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Q21 臨床研究を実施する上で適切でないのはどれか。


  1. 研究対象はポスターを用いて募集した。
  2. 研究の内容について対象者に書面を見せながら口頭で説明した。
  3. データ処理を匿名化で行った。
  4. 得られたデータはパソコンの共有フォルダで保管した。
  5. 対象者からの研究の同意への撤回請求に応じた。

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4

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q22 ICFの評価点とその内容の組合せで正しいのはどれか。


  1. 活動と参加の能力の評価点 - 促進あるいは阻害する程度
  2. 環境因子の第一評価点 - 個人の遂行能力
  3. 身体構造の第一評価点 - 機能障害の程度や大きさ
  4. 身体構造の第二評価点 - 各身体部位における変化の性質
  5. 心身機能の第一評価点 - 構造障害の程度や大きさ

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第55回理学療法士国試【午前】

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Q23 インシデントレポート収集の目的で正しいのはどれか。


  1. 責任者を処罰する。
  2. 監督官庁に報告する。
  3. 医療事故発生防止策を検討する。
  4. 施設管理者が解決策を検討する。
  5. 当事者間でインシデントの原因を検討する。

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第55回理学療法士国試【午前】

-,

Q24 肺音で正しいのはどれか。


  1. 気管呼吸音は吸気より呼気の方が大きい。
  2. 気管支呼吸音は吸気のみに聴取される。
  3. 笛音(wheezes)は吸気初期に聴取されやすい。
  4. 捻髪音(fine crackles)は呼気に聴取されやすい。
  5. 肺胞呼吸音は呼気終末に強くなる。

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1

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Q25 健常成人の血圧に関して正しいのはどれか。2つ選べ。


  1. 背臥位では立位に比べて脈圧が小さい。
  2. 足関節上腕血圧比の基準値は1.5~2.0である。
  3. 上腕部では足部と比べて収縮期血圧が低くなる。
  4. 座位での測定はマンシェットを心臓の高さに合わせる。
  5. Korotkoff音が聞こえなくなった時点での圧を収縮期血圧とする。

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