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第108回 医師国家試験(国試過去問)

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H022 75歳の女性。やせが目立ってきたことを主訴に来院した。30年前から高血圧症に対して、15年前から骨粗鬆症に対してそれぞれ治療中である。10年前に脳梗塞を発症し寝たきりとなった。 自宅で家族が介護してきたが、四肢関節の拘縮が徐々に進行し、最近は体位変換も困難である。半年前から経口摂取が不良となり、やせが目立ってきた。身長140cm、体重31kg。皮膚は乾燥している。仙骨部の写真を示す。 この患者で仙骨部の病変のリスクファクターとなっているのはどれか。


  1. 女性
  2. 低身長
  3. 低栄養
  4. 高血圧
  5. 皮膚の乾燥

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C

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I061 65歳の男性。左内眼角部の結節を主訴に来院した。3年前から左内眼角部に小結節が出現し、徐々に増大した。初診時、左内眼角部に直径1cm、高さ2mmの結節がみられた。 頸部リンパ節は触知しない。結節を辺縁から5mm離して切除した。内眼角部の写真、ダーモスコピーの写真及び摘出組織のH-E染色標本を示す。病理学的に切除断端に病変は認められなかった。 切除後の対応として適切なのはどれか。


  1. 温熱療法
  2. 拡大切除
  3. 経過観察
  4. 電子線照射
  5. 抗癌化学療法

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C

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I064 69歳の女性。血便を主訴に来院した。3か月前から便に血液が付着していることに気付いていた。便器の水が血で染まる色が徐々に濃くなったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。 下部消化管内視鏡検査による回盲部から約20cm肛門側の写真と肛門から約30cm口側の写真とを別に示す。 写真Aの病変に対しては内視鏡的粘膜切除が行われ、病理所見は腺腫であった。同時に行った写真Bの病変に対しては生検が行われ、病理所見は腺癌であった。胸腹部・骨盤部造影CTで肺や肝臓などの主要臓器に転移を認めない。 対応として適切なのはどれか。


  1. 内視鏡的粘膜下層剝離術
  2. 右半結腸切除術
  3. S状結腸切除術
  4. 低位前方切除術
  5. 大腸全摘術

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C

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I046 26歳の男性。会社の定期健康診断を受診した。三尖弁閉鎖症で幼児期にFontan手術を受けているとのことである。胸部正中に手術痕を認める。手指の写真を示す。予想される所見はどれか。


  1. 徐脈
  2. 低体温
  3. 高身長
  4. 高血圧
  5. 高ヘモグロビン血症

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E

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I030 双極性障害〈躁うつ病〉の維持療法の治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。


  1. バルプロ酸
  2. 炭酸リチウム
  3. ハロペリドール
  4. フェノバルビタール
  5. メチルフェニデート

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AとB


▶︎ 国試過去問の解答&解説

I014 ロタウイルス感染症で正しいのはどれか。


  1. 発熱は伴わない。
  2. 多くは血便を伴う。
  3. 初冬から早春に多い。
  4. 有効な予防接種はない。
  5. 好発年齢は10歳ころである。

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C

▶︎ 国試過去問の解答&解説

H037 診断に有用な検査はどれか。


  1. 便培養
  2. 血液培養
  3. 抗核抗体測定
  4. 胸部エックス線再検
  5. 上部消化管内視鏡検査

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B

▶︎ 国試過去問の解答&解説

H021 50歳の男性。上行結腸癌のため入院し、右半結腸切除術当日である。不整脈の既往はない。術中経過は特に問題なかった。術後、患者は回復室に入室し、6時間を経過したところで痛みは我慢できる程度であるという。 心電図モニターの画面上、心拍数は110/分、整で、SpO2100%(マスク3l/分酸素投与下)である。心拍数の記録を確認したところ、回復室に入室後は80台/分で経過していたが、30分前から次第に増加し現在の値に達している。 現時点での対応として適切なのはどれか。


  1. 血圧記録の確認
  2. 早期離床の推奨
  3. 細胞外液の急速投与
  4. カルシウム拮抗薬の投与
  5. 自動体外式除細動器〈AED〉の装着

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A

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I066 68歳の男性。白血球増多の精査を目的に来院した。3年前から白血球数の増加を指摘されていたがそのままにしていた。発熱、盗汗および体重減少はない。両側の頸部、腋窩および両側鼠径部に無痛性で弾性硬の径1cm未満のリンパ節を数個ずつ触れる。 口蓋扁桃の腫大を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球479万、Hb14.0g/dl、Ht42%、白血球25,730(桿状核好中球3%、分葉核好中球16%、好酸球1%、単球2%、リンパ球78%)、血小板23万。血液生化学所見:総蛋白6.1g/dl、IgG814mg/dl(基準960〜1,960)、IgA142mg/dl(基準110〜410)、IgM125mg/dl(基準65〜350)、総ビリルビン0.4mg/dl、AST14IU/l、ALT16IU/l、LD483IU/l(基準176〜353)、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン0.6mg/dl。CRP0.2mg/dl。CTによる全身検索では、径が1cm以上のリンパ節腫大を認めず、肝と脾の腫大を認めない。末血塗抹May-Giemsa染色標本を示す。骨髄穿刺検査では有核細胞数43.5万で、骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本でも末血で増加しているのと同様の細胞が81%を占めている。 末血細胞の表面マーカー検査では、CD5、CD20、CD23陽性の細胞が増加している。対応として最も適切なのはどれか。


  1. 経過観察
  2. 放射線治療
  3. 抗菌薬の予防投与
  4. 同種造血幹細胞移植
  5. 多剤併用抗癌化学療法

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A

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I065 58歳の男性。腹部CTで異常を指摘され来院した。55歳時に自宅近くの医療機関で早期胃癌に対し幽門側胃切除術を受け、その後の定期検査の腹部CTで異常を指摘され、紹介されて受診した。自覚症状はない。 体温36.2℃。脈拍88/分、整。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球415万、Hb13.6g/dl、Ht42%、白血球5,800、血小板22万。血液生化学所見:総ビリルビン0.8mg/dl、AST24IU/l、ALT32IU/l、ALP246IU/l(基準115~359)、γ-GTP44IU/l(基準8~50)、アミラーゼ155IU/l(基準37~160)、CEA2.2ng/ml(基準5以下)、CA19-932U/ml(基準37以下)。CRP0.1mg/dl。 MRCPを別に示す。最も考えられるのはどれか。


  1. 膵癌
  2. 総胆管結石
  3. 膵内分泌腫瘍
  4. 自己免疫性膵炎
  5. 膵管内乳頭粘液性腫瘍〈IPMN〉

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E

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I045 27歳の女性。前胸部痛を主訴に来院した。3週前から前胸部痛が出現し、次第に悪化したため受診した。喫煙歴はない。意識は清明。身長160cm、体重52kg。 脈拍60/分、整。血圧108/70mmHg。呼吸数16/分。SpO298%(roomair)。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球460万、Hb11.9g/dl、Ht40%、白血球7,300、血小板17万。 胸部エックス線写真と胸部造影CTを示す。診断する上で必要性が低い検査項目はどれか。


  1. 可溶性IL-2受容体
  2. α-フェトプロテイン(AFP)
  3. 絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
  4. 抗アセチルコリン受容体抗体
  5. アンジオテンシン変換酵素(ACE)

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E

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I029 禁煙外来における初診時の対応として適切でないのはどれか。


  1. 禁煙の意思を確認する。
  2. 身体症状の有無を聴取する。
  3. 現在までの喫煙歴を聴取する。
  4. 目標とする喫煙本数を話し合う。
  5. 問診票によりニコチン依存の程度を診断する。

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D

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I013 思春期から若年成人に好発するのはどれか。


  1. 顕微鏡的多発血管炎
  2. 高安動脈炎〈大動脈炎症候群〉
  3. 巨細胞性動脈炎〈側頭動脈炎〉
  4. アレルギー性肉芽腫性血管炎〈Churg-Strauss症候群〉
  5. Schönlein-Henoch紫斑病〈アナフィラクトイド紫斑病〉

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B

▶︎ 国試過去問の解答&解説

H036 この患者の血液検査所見として最も考えられるのはどれか。


  1. ALP高値
  2. 尿酸高値
  3. 白血球減少
  4. プロトロンビン時間短縮
  5. 間接型優位のビリルビン高値

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A

▶︎ 国試過去問の解答&解説

H020 成人男性の交通事故で救急患者受入の要請があった。事故現場到着時点での血圧は触診で80mmHgとのことである。救急外来で血管確保のために準備しておくべき留置針の太さ(G)で適切なのはどれか。


  1. 14G
  2. 18G
  3. 24G
  4. 30G
  5. 34G

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B

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I070 42歳の女性。「風邪がいつまでも治らない」と訴えて来院した。2週前から微熱が出始め、その後38℃程度まで上昇、同じころから「のど」も痛くなり、寝るのもつらいほどだという。 以前、風邪で処方された鎮痛薬を飲んでみたが改善しなかった。既往歴と生活歴とに特記すべきことはない。体温38.5℃。脈拍84/分、整。血圧122/80mmHg。前頸部で気管の左外側に圧痛を認める。咽頭に発赤と腫脹とを認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球420万、Hb13.5g/dl、Ht39%、白血球8,000、血小板19万。血液生化学所見:TSH0.02μU/ml(基準0.2〜4.0)、FT43.3ng/dl(基準0.8〜1.7)。免疫血清学所見:CRP5.5mg/dl、抗TSH受容体抗体陰性。頸部超音波検査で疼痛部に一致した低エコー域を認める。 治療薬として最も適切なのはどれか。


  1. 抗菌薬
  2. β遮断薬
  3. 無機ヨード
  4. 抗甲状腺薬
  5. 副腎皮質ステロイド

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E

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I060 48歳の男性。不眠を主訴に来院した。長年にわたる支店での活躍が評価され、半年前に本店に栄転した。当初は喜んだものの、環境の変化になじめず、期待に応える仕事ができないと自分を責め、終日気分が晴れず夜は一睡もできなくなった。 1か月前から仕事が手につかなくなり退職を申し出たところ上司に受診を勧められた。抑うつ気分、意欲低下および全般的な興味や関心の低下がみられ、身体診察で異常所見を認めないことからうつ病と診断した。 対応として適切なのはどれか。


  1. 自殺については話題にしない。
  2. 就寝前に少量の飲酒を勧める。
  3. 病気の症状であることを説明する。
  4. すぐに前の職場に戻すように上司に勧める。
  5. 仕事ができない原因について上司と話し合ってもらう。

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C

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I044 52歳の男性。持続する喘鳴、手足のしびれ感および発熱を主訴に来院した。2年前から喘鳴が出現し、気管支喘息と診断され自宅近くの診療所で治療を継続している。3か月前から四肢のしびれ感が出現した。 四肢のしびれ感が増強するとともに2週前から発熱を繰り返すようになったため紹介入院となった。喫煙歴はない。ペットは飼育していない。粉塵吸入歴はない。体温38.6℃。脈拍112/分、整。血圧140/90mmHg。呼吸数24/分。四肢末に軽度の表在・深部感覚の低下を認める。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。 血液所見:赤血球488万、Hb14.1g/dl、Ht42%、白血球17,600(桿状核好中球2%、分葉核好中球53%、好酸球30%、好塩基球1%、単球1%、リンパ球13%)、血小板28万。血液生化学所見:総蛋白6.7g/dl、アルブミン3.9g/dl、クレアチニン0.7mg/dl、Na139mEq/l、K4.2mEq/l、Cl101mEq/l。免疫血清学所見:CRP12mg/dl、β-D-グルカン3.3pg/ml(基準10以下)、抗好中球細胞質抗体PR3-ANCA10EU/ml未満(基準10未満)、MPO-ANCA90EU/ml(基準20未満)、IgE2,180IU/ml(基準250未満)。動脈血ガス分析(鼻カニューラ3l/分酸素投与下):pH7.37、PaCO245Torr、PaO265Torr、HCO3-25mEq/l。 胸部エックス線写真と肺野条件の胸部単純CTを示す。最も考えられるのはどれか。


  1. 過敏性肺炎
  2. Goodpasture症候群
  3. アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
  4. Wegener肉芽腫症〈granulomatosiswithpolyangiitis〉
  5. アレルギー性肉芽腫性血管炎〈Churg-Strauss症候群〉

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E

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I028 男性の尿路クラミジア感染の検査として最も適切なのはどれか。


  1. 尿沈渣
  2. 精液検査
  3. 尿のPCR法
  4. 血液培養検査
  5. 尿のGram染色

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C

▶︎ 国試過去問の解答&解説

I012 Cushing症候群でみられるのはどれか。


  1. 乏尿
  2. 抑うつ
  3. るいそう
  4. 白血球減少
  5. 低カルシウム尿症

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B

▶︎ 国試過去問の解答&解説

H035 この患者の身体所見として最も考えられるのはどれか。


  1. 腸雑音の減弱
  2. 腹壁の皮下出血
  3. 肺肝境界の消失
  4. 左肋骨脊柱角の叩打痛
  5. 深吸気時の右季肋部圧痛

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E

▶︎ 国試過去問の解答&解説

H019 高血圧と糖尿病で通院中の75歳男性に対する熱中症の説明として適切なのはどれか。


  1. 「外出時に注意すれば大丈夫です」
  2. 「ひどく汗をかくのが典型的です」
  3. 「頭痛や悪心は自覚症状としてはまれです」
  4. 「口渇感がなくても水分の補給が必要です」
  5. 「スポーツドリンクを大量に補給すれば予防できます」

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D

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I071 42歳の女性。発熱と乏尿とを主訴に来院した。半年前から右示指と中指の中手指節関節、左示指の近位指節間関節および左環指の中手指節関節に腫脹と疼痛とを自覚していた。 1か月前からは両側手関節にも腫脹と疼痛とを自覚した。2週前に受診し非ステロイド性抗炎症薬が処方され著効したが、3日前から発熱と乏尿とが出現した。 意識は清明。体温38.0℃。脈拍84/分、整。血圧144/88mmHg。呼吸数18/分。2週前と比べ5kgの体重増加を認める。両側の下腿に浮腫を認める。尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血1+、沈渣に白血球円柱1~4/1視野。血液所見:赤血球408万、Hb10.9g/dl、Ht32%、白血球12,300(桿状核好中球6%、分葉核好中球63%、好酸球4%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球20%)、血小板38万。 血液生化学所見:総蛋白6.8g/dl、アルブミン3.0g/dl、尿素窒素86mg/dl、クレアチニン6.6mg/dl、尿酸10.2mg/dl、Na132mEq/l、K5.2mEq/l、Cl104mEq/l。免疫血清学所見:CRP10mg/dl、リウマトイド因子〈RF〉80IU/ml(基準20未満)、抗CCP抗体245U/ml(基準4.5未満)。手の単純エックス線撮影で関節にびらんを認めた。入院後、非ステロイド性抗炎症薬を中止したところ解熱した。 入院6日目にクレアチニンは3.0mg/dlに低下したが関節痛は悪化した。 現時点での治療薬として最も適切なのはどれか。


  1. 抗菌薬
  2. オピオイド
  3. 副腎皮質ステロイド
  4. 抗TNF-α抗体製剤
  5. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

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C

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I059 42歳の初産婦。妊娠38週5日に規則的子宮収縮を訴え来院し、陣痛発来と診断され入院となった。その後、鉗子分娩で3,200gの女児を娩出した。頸管裂傷を認め縫合したが、非凝固性の出血が持続し、分娩後30分で出血量は1,500mlを超えている。顔面は蒼白で発汗を認める。 意識レベルはJCSⅠ-1。身長158cm、体重62kg。体温37.2℃。脈拍128/分、整。血圧78/48mmHg。子宮底は臍上3cmに触知し子宮収縮は不良であった。血液所見:赤血球330万、Hb8.9g/dl、Ht27%、白血球12,200、血小板9.2万、PT30秒(基準10~14)、血漿フィブリノゲン50mg/dl(基準200~400)、血清FDP135μg/ml(基準10以下)、Dダイマー80μg/ml(基準1.0以下)。 治療に用いる製剤の組合せとして適切なのはどれか。


  1. 血漿分画製剤と新鮮凍結血漿
  2. 血漿分画製剤と濃厚血小板
  3. 赤血球濃厚液と新鮮凍結血漿
  4. 赤血球濃厚液と濃厚血小板
  5. 濃厚血小板と新鮮凍結血漿

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C

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