「 Dr.カール先生の記事 」 一覧
79 Aさん(28歳、女性)は、2歳の子どもを養育しながら働いている。Aさんが所定労働時間の短縮を希望した場合、事業主にその措置を義務付けているのはどれか。
- 児童福祉法
- 労働基準法
- 男女共同参画社会基本法
- 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)
- 育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育児・介護休業法)
▶︎ 国試過去問の解答&解説
80 難病患者が自分の病気について学ぶことで不安を解消しようとする防衛機制はどれか。
- 否認
- 昇華
- 知性化
- 合理化
- 反動形成
▶︎ 国試過去問の解答&解説
81 新人看護師のAさんは、夜勤の看護師からの引き継ぎが終了した後、日勤で行う業務を書き出した。 A さんが書き出した以下の業務のうち最も優先して行うのはどれか。
- 頭部の搔痒感を訴える患者の洗髪
- 夜間せん妄のあった患者との散歩
- 午後に入院する患者の診療録の準備
- 翌日に検査を受ける予定の患者への説明
- 人工呼吸器を装着中の患者の状態の確認
▶︎ 国試過去問の解答&解説
82 車軸関節はどれか。2つ選べ。
- 正中環軸関節
- 腕尺関節
- 上橈尺関節
- 指節間関節
- 顎関節
▶︎ 国試過去問の解答&解説
83 嚥下運動に伴って起こるのはどれか。2つ選べ。
- 声門の開放
- 舌根の沈下
- 甲状腺の挙上
- 後鼻孔の閉鎖
- 耳管咽頭口の開口
▶︎ 国試過去問の解答&解説
84 パルスオキシメータを図に示す。 表示されている数値が示すのはどれか。2つ選べ。
- 脈拍数
- 酸素分圧
- 酸素飽和度
- 重炭酸濃度
- 二酸化炭素濃度
▶︎ 国試過去問の解答&解説
85 網膜剝離retinal detachmentについて正しいのはどれか。2つ選べ。
- 確定診断のために眼底検査を行う。
- 前駆症状として光視症がみられる。
- 初期症状として夜盲がみられる。
- 失明には至らない。
- 若年者に好発する。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
86 労働基準法で定められているのはどれか。2つ選べ。
- 妊娠の届出
- 妊婦の保健指導
- 産前産後の休業
- 配偶者の育児休業
- 妊産婦の時間外労働の制限
▶︎ 国試過去問の解答&解説
87 ヒト免疫不全ウイルス(HIV) 感染症について適切なのはどれか。2つ選べ。
- 本人より先に家族に病名を告知する。
- 国内では異性間性的接触による感染が最も多い。
- 適切な対応によって母子感染率を下げることができる。
- 性行為の際には必ずコンドームを使用するよう指導する。
- HIVに感染していれば後天性免疫不全症候群(AIDS) acquired immunodeficiency syndromeと診断できる。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
88 Aさん(63歳、男性)。BMI 24。前立腺肥大症のため経尿道的前立腺切除術を受け、手術後3日で膀胱留置カテーテルが抜去された。数日後に退院する予定であ る。Aさんへの退院指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 散歩を控える。
- 水分摂取を促す。
- 長時間の座位を控える。
- 時間をかけて入浴する。
- 排便時に強くいきまないようにする。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
89 精神科病院で行動制限を受ける患者への対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 行動制限の理由を患者に説明する。
- 原則として2名以上のスタッフで対応する。
- 信書の発受の対象は患者の家族に限定する。
- 精神保健指定医による診察は週1回とする。
- 12時間を超えない隔離は看護師の判断で実施する。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
90 3L/分で酸素療法中の入院患者が、500L酸素ボンベ(14.7MPaで充塡)を用いて移動した。現在の酸素ボンベの圧力計は5MPaを示している。酸素ボンベの残りの使用可能時間を求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答: ①② 分
10の位を①から、1の位を②から選んで下さい。
① | ② |
1 | 1 |
2 | 2 |
3 | 3 |
4 | 4 |
5 | 5 |
6 | 6 |
7 | 7 |
8 | 8 |
9 | 9 |
▶︎ 国試過去問の解答&解説
91 Aさんの運動負荷心電図検査トレッドミル運動負荷試験の結果を図に示す。このときの心電図の所見で適切なのはどれか。
前提文
Aさん(56歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。
荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、狭心症(angina pectoris)が疑われたため検査をすることになった。
脂質異常症(dyslipidemia)の既往がある。
- 発作時はST低下がある。
- 発作時はP波が低下している。
- 安静時は異常Q波がある。
- 安静時は冠性T波がある。
- 安静時と発作時ともにQRS幅が拡大している。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
92 検査の結果、Aさんは労作性狭心症 angina of effort と診断され、硝酸薬、カルシウム拮抗薬および抗血小板薬を内服することになった。その後、外来通院を続け、以前と同様に負荷のかかる作業もできるようになった。内服治療から1か月後、胸部の圧迫感が 強くなり、時々左上腕から前腕にかけての放散痛も出現するようになったため、経 皮的冠動脈形成術(PCI)を受けた。カテーテルは右大腿動脈から挿入されていた。手術中から抗凝固療法を実施している。 手術直後の観察項目として適切なのはどれか。2つ選べ。
前提文
Aさん(56歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。
荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、狭心症(angina pectoris)が疑われたため検査をすることになった。
脂質異常症(dyslipidemia)の既往がある。
- 乏尿の有無
- 皮膚の黄染
- 出血の有無
- 両足背動脈の触知
- 刺部位の感染徴候
▶︎ 国試過去問の解答&解説
93 Aさんの経過は順調で、手術後4日に退院することになった。Aさんは「家に戻ってもまた症状が出るのではないかと心配です」と話した。Aさんに対する退院指導の内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
前提文
Aさん(56歳、男性)は、コンビニエンスストアの店長で自動車を運転して通勤している。不規則な生活が続き、ストレスが溜まることも多く、十分な睡眠がとれないこともあった。
荷物を運ぶときに胸部の圧迫感が繰り返し出現し受診したところ、狭心症(angina pectoris)が疑われたため検査をすることになった。
脂質異常症(dyslipidemia)の既往がある。
- 水分摂取を控えましょう
- 肉類を多く食べましょう
- 睡眠時間を確保しましょう
- 自動車の運転はやめましょう
- 次回の外来受診までは重い荷物を運ぶ作業は控えましょう
▶︎ 国試過去問の解答&解説
94 このときのAさんのアセスメントで適切なのはどれか。
前提文
Aさん(55歳、男性)。胃癌(gastric cancer)のため胃全摘出術を受けた。術中の出血量は300mLで、輸血は行われなかった。既往歴に特記すべきことはない。
入院時身長166cm、体重78kg。手術後1日、硬膜外持続鎮痛法が行われているが、Aさんは創部痛が強いため呼吸が浅く、離床はできていない。
このときのバイタルサインは、体温37.1度、呼吸数22/分、脈拍120/分、血圧162/90 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)93%(鼻カニューラ2L/分 酸素投与下)。Hb13.8g/dL。尿量60mL/時。意識清明、心音および呼吸音に異常なし。
頸静脈怒張なし。下肢に浮腫なし。創部に熱感や発赤を認めない。腹腔ドレーンからは少量の淡血性排液があるが、膿性ではなく、異臭もない。
- 貧血のため脈拍が速い。
- 疼痛のため血圧が高い。
- 創部感染のため体温が高い。
- 心不全のため呼吸数が多い。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
95 手術後日からAさんの食事が開始された。A さんは食事の後に、めまい、顔 面紅潮、動悸、下腹部痛を伴う下痢が出現し、冷汗がみられるようになった。 現状で最も考えられるのはどれか。
前提文
Aさん(55歳、男性)。胃癌(gastric cancer)のため胃全摘出術を受けた。術中の出血量は300mLで、輸血は行われなかった。既往歴に特記すべきことはない。
入院時身長166cm、体重78kg。手術後1日、硬膜外持続鎮痛法が行われているが、Aさんは創部痛が強いため呼吸が浅く、離床はできていない。
このときのバイタルサインは、体温37.1度、呼吸数22/分、脈拍120/分、血圧162/90 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)93%(鼻カニューラ2L/分 酸素投与下)。Hb13.8g/dL。尿量60mL/時。意識清明、心音および呼吸音に異常なし。
頸静脈怒張なし。下肢に浮腫なし。創部に熱感や発赤を認めない。腹腔ドレーンからは少量の淡血性排液があるが、膿性ではなく、異臭もない。
- 術後せん妄
- 乳糖不耐症
- 偽膜性大腸炎(pseudomembranous colitis)
- ダンピング症候群
▶︎ 国試過去問の解答&解説
96 手術後14日、Aさんは食後に出現していた症状が落ち着き、退院が決まった。 Aさんへの退院指導の内容で適切なのはどれか。
前提文
Aさん(55歳、男性)。胃癌(gastric cancer)のため胃全摘出術を受けた。術中の出血量は300mLで、輸血は行われなかった。既往歴に特記すべきことはない。
入院時身長166cm、体重78kg。手術後1日、硬膜外持続鎮痛法が行われているが、Aさんは創部痛が強いため呼吸が浅く、離床はできていない。
このときのバイタルサインは、体温37.1度、呼吸数22/分、脈拍120/分、血圧162/90 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)93%(鼻カニューラ2L/分 酸素投与下)。Hb13.8g/dL。尿量60mL/時。意識清明、心音および呼吸音に異常なし。
頸静脈怒張なし。下肢に浮腫なし。創部に熱感や発赤を認めない。腹腔ドレーンからは少量の淡血性排液があるが、膿性ではなく、異臭もない。
- 1回の食事量を増やす。
- 海草を積極的に摂取する。
- 食後の冷汗が出現した際には身体を温める。
- 空腹時はコーヒーなどの刺激物の摂取を避ける。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
97 Aさんの骨折に対して保存療法が行われることとなった。骨折の固定法を図に示す。Aさんの骨折部の固定として適切なのはどれか。
前提文
Aさん(75歳、女性)。1人暮らし。脳梗塞の後遺(cerebral infarction)症で左不全麻痺があり、要介護1の認定を受けている。最近、夜間に中途覚醒することが多い。昨夜、トイレに行く際に転倒し、右手をついた。転倒後から右上肢の痛みがあり、翌朝になっても痛みが強かったため受診した。エックス線写真の結果から、右の上腕骨近位部骨折(proximal humerus fracture)と診断され、入院した。
- ①
- ②
- ③
- ④
▶︎ 国試過去問の解答&解説
98 入院後2日。Aさんは日中、ベッドで横になってテレビを観ていることが多い。Aさんが尿意を訴えたため、看護師が付き添ってトイレに行くことになった。 移動の方法として適切なのはどれか。
前提文
Aさん(75歳、女性)。1人暮らし。脳梗塞の後遺(cerebral infarction)症で左不全麻痺があり、要介護1の認定を受けている。最近、夜間に中途覚醒することが多い。昨夜、トイレに行く際に転倒し、右手をついた。転倒後から右上肢の痛みがあり、翌朝になっても痛みが強かったため受診した。エックス線写真の結果から、右の上腕骨近位部骨折(proximal humerus fracture)と診断され、入院した。
- 右腕を使って起き上がる。
- しばらく座位をとってから立ち上がる。
- 骨折部の痛みがあるときも歩いてトイレに行く。
- ベッドの高さは腰掛けたときにつま先が床に着くよう調整しておく。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
99 Aさんは入院後日で退院し、介護老人保健施設に入所した。現在はリハビリテーションを行っている。退所後の再転倒を予防するための Aさんへの指導で適切なのはどれか。
前提文
Aさん(75歳、女性)。1人暮らし。脳梗塞の後遺(cerebral infarction)症で左不全麻痺があり、要介護1の認定を受けている。最近、夜間に中途覚醒することが多い。昨夜、トイレに行く際に転倒し、右手をついた。転倒後から右上肢の痛みがあり、翌朝になっても痛みが強かったため受診した。エックス線写真の結果から、右の上腕骨近位部骨折(proximal humerus fracture)と診断され、入院した。
- 家の中で過ごす。
- 歩幅を小さくして歩く。
- 足関節の底背屈運動をする。
- 就寝前に睡眠薬を内服する。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
100 受診時に観察する項目で優先度が高いのはどれか。
前提文
Aちゃん(3歳、女児)は、父親(会社員)と母親(会社員)との3人暮らし。Aちゃんは、生後11か月のときに、卵による食物アレルギー(food allergy)と診断され、医師の指示で卵の除去食療法をしていた。保育所では卵を除去した給食が提供されている。Aちゃんは保育所の給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取し、蕁麻疹と咳嗽が出現した。保育士に連れられて救急外来を受診した。Aちゃんは保育士に抱っこされ、「かゆい」と訴えており、咳込みがみられた。
- 体温
- 心拍数
- 腸蠕動音
- 蕁麻疹の範囲
▶︎ 国試過去問の解答&解説
101 Aちゃんは、食物アレルギー(food allergy)によるアナフィラキシー(anaphylaxis)と診断された。アドレナ リンの筋肉内注射の後、点滴静脈内注射による補液と酸素吸入が開始された。バイタルサインは問題なく、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)99%であったが、経過観察のため入院となった。Aちゃんは「お母さんに会いたい。おうちに帰りたい」と泣き始めた。母親は、保育所から連絡を受けて病院に到着し、医師から現在の病状について説明を受けた。母親は「Aは大丈夫ですか」と看護師に不安を訴えていた。 母親への看護師の対応として最も適切なのはどれか。
前提文
Aちゃん(3歳、女児)は、父親(会社員)と母親(会社員)との3人暮らし。Aちゃんは、生後11か月のときに、卵による食物アレルギー(food allergy)と診断され、医師の指示で卵の除去食療法をしていた。保育所では卵を除去した給食が提供されている。Aちゃんは保育所の給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取し、蕁麻疹と咳嗽が出現した。保育士に連れられて救急外来を受診した。Aちゃんは保育士に抱っこされ、「かゆい」と訴えており、咳込みがみられた。
- 入院中の生活の留意点を説明する。
- 父親が到着するまで待合室で待機してもらう。
- 来院時から現在までのAちゃんの様子を伝える。
- Aちゃんが食物アレルギーと診断されたときの母親の思いを聴く。
▶︎ 国試過去問の解答&解説
102 翌日、Aちゃんは症状が落ち着いたため退院することとなった。母親は「卵を除 去した給食を出してもらっていたのですが、また今回の様なことが起こるのではないかと心配です」と不安な様子である。このときの母親への指導として最も適切なのはどれか。
前提文
Aちゃん(3歳、女児)は、父親(会社員)と母親(会社員)との3人暮らし。Aちゃんは、生後11か月のときに、卵による食物アレルギー(food allergy)と診断され、医師の指示で卵の除去食療法をしていた。保育所では卵を除去した給食が提供されている。Aちゃんは保育所の給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取し、蕁麻疹と咳嗽が出現した。保育士に連れられて救急外来を受診した。Aちゃんは保育士に抱っこされ、「かゆい」と訴えており、咳込みがみられた。
- 「保育所はしばらくお休みしましょう」
- 「給食内容を保育所の栄養士に相談しましょう」
- 「今後の給食時の対応を保育士と相談しましょう」
- 「保育所の園児に保育士からアレルギーについて説明してもらいましょう」
▶︎ 国試過去問の解答&解説
103 この児のアセスメントで適切なのはどれか。
前提文
在胎38週日、骨盤位のため予定帝王切開術で出生した男児。看護師はインファントラジアントウォーマー下で児の全身を観察した。羊水混濁はなかった。
身体所見
身長49.0cm、体重2,900g、頭囲33.0cm、胸囲32.0cm。直腸温37.8度、呼吸数55/分、心拍数150/分。大泉門は平坦、骨重積なし、産瘤なし、
頭血腫なし。胎脂は腋窩にあり。筋緊張は強く、四肢は屈曲位。皮膚は厚い。うぶ毛は背中の1/2にあり。耳介は硬い。精巣は両側ともに完全に下降。外表奇形はなし。
検査所見
Apgar(アプガー)スコアは分後点、分後10点。臍帯動脈血pH7.30。
- 新生児仮死
- 成熟児
- 高体温
- 水頭症(hydrocephalus)
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