早速お話を聞かせてください。
起業する前は作業療法士としてどんな経験をしてきましたか?
今、経験年数が15年目なのですが、回復期、維持期を経験して、結どころを立ち上げる直前は急性期病院で働いていました。
産婦人科を併設している病院だったので、医師や助産師さん、理学療法士との理解と協力をいただきながら、妊産婦さんのリハビリ部門を立ち上げる経験ができました。
そこで、妊産婦の方や、産後のお母さんにリハビリ介入していく経験もありがたいことにいただけました。
産婦人科リハは医師主導で進んでいったのですが?
それとも夏希さんたち療法士から動いたのでしょうか?
当初、助産師さんと所属している理学療法士との中で産前産後のリハ必要だよねっていう話になっていて、その話を聞いて私は就職を希望をして入りました。
最初は、助産師さんと理学療法士・作業療法士で勉強会をしていきました。
勉強会を繰り返しながら、やっぱり「骨盤ケア」と言いますか、”産前産後の身体のケア”って大事だよねっていうの再確認することができました。
「妊娠中から産後のケア」の必要性を産婦人科の先生に相談しながら、さらに整形外科の先生も交えながら、ディスカッションしました。
例えば、痛みがある方に関しては産婦人科の先生が整形外科の先生に依頼して、そこからリハビリにオーダーが降りてくるという形でやらせてもらっていましたね。
なるほど、夏希さんたち療法士のアクションがきっかけで多職種で動き出して、医師をも巻き込見ながら作っていた流れだったんですね。
医師に掛け合いながら、最初は許可をもらえるまでが結構長い道のりでした。
みんなで一緒に同じ意識を持ってやっぱり必要だよねっていう最終的に固まったので、理学療法士や助産師さんたちの力もすごく大きくて実現したっていう形でしたね。
最終的に医師も応援してくれて実現できました。
産婦人科に関わりたい、目指したいセラピストの方は多いと思いますので、この動きはすごく参考になると思います。
産婦人科領域のリハビリに関わったことで感じたことだったり、今こうして個人の活動に繋がっていると思いますが、その中で何か気づいた点などありますか?
産婦人科リハで経験した出来事で、妊娠や出産をきっかけに立てなくなってしまった方だったり、車椅子から歩行器で移動しないといけない方もいたり、それを目の当たりにした時に感じたことがあります。
入院期間を少しは伸ばすことはできるのですが、どうしてもその後に民間に託していかないといけないという場面がどうしてもあるんです。
出産後もすごい痛みなどで、日常生活がうまく送れない方がいるんだな というのを痛感して、その痛みをできるだけ早く解決したいっていう想いはあるのですが、そこの民間へのつなぎ先がなかなかうまく見つけにくいっていうのがあ理ました。
その1つとして”結どころ”を立ち上げて、その地域の受け皿の1つになればいいなという思いがあって、独立起業しました。
起業の準備や立ち上げのときってしんどい時もありますけど、こういう思いが強ければ強いほど、その頑張りどきのしんどさが自体が辛くないというのもありますよね。
起業の理由が、「自分の時間を確保するため」の独立っていうのは、どうしてもそういうときにつまずいてしまったりすると思います。
こういう背景があること、さらにその”思いの強さ”っていうのは本当に大切で、結どころがクライアントの皆さんから愛されて、大人気で予約がなかなか取れないサロンになっているのもよく分かります。
夏希さん、本日はインタビューありがとうございました。
※このインタビューの様子はOKIPOS公式LINEで、ノーカットのインスタLiveが視聴できます。
セラピスト/比嘉 夏希
(女性のための整体サロン 結どころ・作業療法士)