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理学療法士の臨床論

理学療法士の臨床でも「まずはやってみる事(挑戦)」が大切です。

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「座っていると腰が痛む患者さん、何をすれば良くなりますか?」

臨床で悩む若手セラピストの中には、効果を出せない事を理由に、すぐに答えを求めてしまう人がいます。

 

しかし、仮に先輩PTから答えらしき事を聞いて目先の効果を出す事よりも、まずは、自分で色々と悩み考えながら挑戦してみることをすすめています。

 

大前提として、理学療法士の痛み治療場面は特殊な領域でない限り、

「手技を学んでいないから治療できない」という事はないし、運動療法についても「他者から方法論を教わっていないから運動療法も行えない。」といった事もありえません。

禁忌事項や、リスクを考慮しない介入はNGとして、次にNGなのは、「何もやらないこと(=挑戦しないこと)」です。

断言しますが、仮に周囲のセラピストと比較して、効果が出せていないと思っていても、まずは自分なりに挑戦するべきです。

 

理学療法士の臨床でも「まずはやってみる事」が大切です。

どれだけ経験を積んでも臨床は悩みの連続

「治療をして、すぐに良くなっていく」というのが理想ですが、それはいつまで経っても幻想にすぎず、

「完全に全ての人を一人残らず、完璧に治療できるようになる」という日が訪れる事はありません。

今、抱えている臨床での悩みは、数年後も形を変えて似たような悩み(本質的には同じ悩み)を抱えることになります。

 

何が言いたいのかと言うと、

どれだけ成長したとしても、どこかしらで、新人時代や若手時代にぶつかった時と同じように「何をすれば良いの?」「もう自分には引き出しがないよ。。。」という状況が訪れます。

 

新人理学療法士や若手理学療法士にとっては、「何でも治療してしまう尊敬するセラピスト」に映っていたとしても、実はその先輩なりに日々悩んでいたりします。

(きっと作業療法士の場合でも同じだと思います。)

 

この時に、答えの出ない問題に向き合った経験があると、

その経験をもとに、現在の臨床でぶつかっている壁をどう乗り超えていこうかという挑戦ができるようになります。

 

誰かに教えてもらう事が学習の基本と思っている事の危険性

臨床で行き詰まった時の問題解決手法として、

【引き出しがない】 →【 誰かに教わる】

という流れでクリアしてきたのなら、成長の先に待っているであろう新たな問題に対しても、同じように誰かに教わらないと解決できません。

 

もちろん、行き詰まったら、先輩や同僚・後輩に相談したり、セミナー等に学びを求めるのも大切です。

しかし、行き詰まった時の問題解決方法のベースが常に他者にあるのは問題です。

いつまで経っても色々な情報に振り回されたり、これまで教わってきた事とのズレが起きた時にさらなる混乱が起こります。

 

ある程度経験を積んだセラピストの中には、「どの手技が正しい」とか「どの手技は間違っている」なんて論争を繰り返してしまう方もいますが、この背景には他者から学ぶスタイルをベースに成長してしまったので、「他を認めるイコール自分が必死に取り組んだ事が間違っている」となってしまうのが一因ではないかと思っています。

 

無駄なことが無駄じゃなかった。

「しっかり考えて治療を行なったけど、なかなか効果が出せない状況」というのは、セラピストとして一見無駄な時間なような気もしますが、僕はとても重要な事だと思っています。

 

他の介入方法を導入した場合は、それまでの経過(経験)が比較対象になり、新たに導入した方法の良し悪しを判断するための評価力を磨く事ができます。

良くならない現状を把握しているからこそ、新たに導入した介入方法が本当に効果があったのだと言う事ができるようにもなります。

この過程によって、「その人(患者)にとって効果あるの治療法」の取捨選択が洗練されると思っています。

 

また、周囲のセラピストに聞いても、「分からない」と返答された時に、「周りが分からないならもうお手上げだ。」では困るわけです。

いずれ成長した先には、自分一人で向き合わないといけない状況が必ず訪れます。

聞けばすぐに分かるとしても、まずは自分で考えながら取り組んで、一つ一つ効果を検証する作業を繰り返してみてください。

 

最後に

最初は行き詰まって当たり前です。

この行き詰まっている時に、色々と自分なりに考えてトライした事が、必ず自分の成長の礎になります。

  • "生命の危険"を犯すトライではない事
  • 患者を"直接的な不利益"にさらす可能性が高いトライではない事
  • チーム医療を無視した独りよがりなトライではない事

などを大前提として、目の前で起きている問題を他力本願ではなく、自分が解決すべき課題なのだと自覚を持ってトライ&エラーを繰り返して下さい。

ここで説明した事については、再評価について解説した記事「小手先の治療技術より「再評価力」がもっと大切です。」や、行き詰まった時の勉強方法について解説した記事「理学療法士の臨床でつまづいた時、だいたいの事は教科書が教えてくれます。」とも重なる部分がありますので、合わせて読んで頂けたらと思います。

 

この記事を書いた人

たなはら (理学療法士)

twitter:@boooo_boo_jp

理学療法士のお仕事をテーマに「めでぃまーる」に寄稿しています。
新人〜若手療法士を対象に書かせて頂いています。良かったら他の記事も読んでみて下さい。最新記事のお知らせは、twitterからご報告致します。

 

Dr.カール
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