めでぃまーる医学大辞典 整形外科の病気

膝関節遊離体とは?

投稿日:

膝関節遊離体とは?

膝関節内で軟骨や軟骨下骨の一部が剥がれ関節内を移動するようになった骨軟骨のかけらの事をさします。
小さな骨片が関節の中を自由に動き回るため別名関節ねずみと言われます。
その他に遊離体が発生しやすい場所に肘関節や足関節があります。
 

症状

遊離体が関節の隙間に挟まったり引っかかると強い痛みと、可動域制限、時には歩くことが困難なこともあります。
しかし遊離体自体が関節内で移動すると急に痛みがなくなり膝が動かしやすくなったりと治ったと感じることもあります。
遊離体が小さい場合は無症状のこともありますが、頻繁に挟まり症状が出現したり関節が動かなくなる(ロッキング)の症状が出る場合は手術の適応となることがあります。
痛み止めやヒアルロン酸など注射の効果が聞かない場合が多いです。
遊離体を取り除かない場合は正常な軟骨や半月板を傷つけ将来的に変形性膝関節症へ進行していくこともあります。
 
 

原因

膝関節内の軟骨損傷をみとめる下記疾患が元となる場合が多いです。
離断性骨軟骨炎
軟骨損傷
骨軟骨腫症
変形性膝関節症
 
 

診断

病院やクリニックなどでレントゲン検査、CT検査またはMRI検査を行い医師により診断されます。
CTやMRI検査では欠損した関節軟骨や遊離体の大きさ個数など詳しく検査します。
 
 
 

治療・手術

症状が軽い場合は軽観察となります。
手術は一般的には関節鏡で遊離体の摘出(取り除く)や整復固定(剥がれた場所に固定)を目的とした手術があります。
 

復帰の目安

手術の傷が治ると元通りの生活ができる場合が多いですが、術後炎症がおさまるまでは松葉杖を使用することもあります。
 
 

過去の罹患スポーツ選手

サッカー日本代表 GK 西川 周作 左膝関節遊離体 摘出術 約4週間で復帰見込み
川崎フロンターレ FW 小林 悠 右膝関節遊離体 摘出術 約3〜4週で復帰見込み
浦和レッズ MF 柏木 陽介 右膝関節遊離体 手術 約2週で復帰見込み

-めでぃまーる医学大辞典, 整形外科の病気

Copyright© 転職めでぃまーる【保育士転職】 , 2024 All Rights Reserved.