沖縄には少ない脳卒中保険外リハビリ「ホコトレジム」に迫る!

脳卒中後遺症の退院後の慢性期リハビリについてーーー

 

脳卒中患者が回復期病院を退院する際に、「今後のリハビリをどう繋いで行こうか?」と迷ったり、困ったりしたケースございませんか?

 

特に、若年発症の方や、介護保険施設ではなかなかリハビリニーズを満たせない患者さまの自宅退院後のフォローアップは沖縄リハビリテーション分野の1つの課題だと思います。

 

沖縄県外では、慢性期リハビリの1つの選択肢として「自費リハビリ」が浸透しつつある中、沖縄においては、まだその選択肢が浸透していません。

 

今回、脳卒中患者が退院後に利用できる沖縄では数少ない自費リハビリを提供している「ホコトレジム」にお話を伺って参りました。現在、来年1月のリニューアルオープンに向けて、サービス内容をよりよくバージョアップしているとのことです。

 

 

 

浦添の閑静な住宅街にあるホコトレジム浦添店にお邪魔してきました。

 

ホコトレジムを運営する株式会社ベストライフの吉元氏にインタビューさせていただきました。

 

UPDRAFT編集部
本日はよろしくお願いします。

 

吉元さん
本日はお越しいただきありがとうございます。
よろしくお願いします。

UPDRAFT編集部
早速ですが、ご質問させていただきます。

自費サービスに取り組んで行くのは、何かきっかけがあったのですか?

 

吉元さん

「普通に歩くことが出来なくなった・・・」

 

これは我々がホコトレジムを開業するきっかけとなったある男性がつぶやかれたお言葉です。

 

近年、医学の進歩により脳卒中の発作が起きても命を落とさずにすむ人は多くなっています。

 

しかし、まったく後遺症なく生活できるまで回復する人はその20%にすぎず、後遺症のために生活に介助を要したり、寝たきりの生活を送る人も少なくないのが現状です。

 

弊社で運営するリハビリ特化型デイサービス「リハビックス」にも、多くの片麻痺利用者が通所され、運動障害等を少しでも改善したいという想いで必死にリハビリを頑張っておられます。

 

が一方で、そんな彼らの悩みが、

「もっと運動したいけど…運動できる施設・場所がない…」

というものでした。

 

フィットネスクラブには通ってみたいけど健常者の方に迷惑をかけてしまう
病院やデイサービスでのリハビリだけでは運動量が少ない
屋外でのトレーニングは転倒の危険もあるから怖い

 

そんな声から「ホコトレジム」が生まれました。

 

 

UPDRAFT編集部
ベストライフの自費サービスの位置付けは、具体的にイメージしていますか?

 

吉元さん

ベストライフでは介護保険を利用するリハビックスと自費サービスであるホコトレジムを運営しておりますが、入院した方の退院後の選択肢がもっともっと広がる社会を作っていけたらと思っております。

 

その1つとして、自費サービスは非常に重要であると考えています。

 

例えば、脳卒中の後遺症を持ちながら退院する方で短期集中的にリハビリをして職場復帰を目指すような人であれば、マンツーマンでみっちりトレーニングする自費サービスの方があっていると感じます。

 

また、退院直後にリハビリ量をどれだけ維持できるかが非常に重要であると考えており、ホコトレのような1回90分マンツーマンで理学療法士によるトレーニングが受けられたり、自宅での自主トレメニュー(その人にあった)を教えてもらえるのはとても大切だと思っています。

 

 

UPDRAFT編集部
来年1月に新規リニューアルオープンするとお聞きしましたが、これまでの段階で、どのような方に選ばれていますか?

 

吉元さん
麻痺専門とうたっていますが、利用される方は様々で、脳卒中の後遺症の人から、脊髄梗塞、交通事故外傷、脳性麻痺、難病指定を受けた方など多岐に渡ります。

強いてあげるとすると、40代・50代の方々で復職ニーズのある方。それと、39歳以下の方の利用も多いです。

40歳以上は介護保険という選択肢がありますが、若い人たちのリハビリ施設が少ないというのも社会問題の1つではないかとホコトレジムをはじめて感じています。

 

 

今回は、脳卒中自費リハサービスの紹介として、インタビューに向かったのですが、インタビューの中から「退院直後のリハビリの量」というお話があり、編集部はそこにもっと深く突っ込んでいきました。

 

ディスカッションの中から、かなり重要な視点がありましたので、その点については、次週お送りしたいと思います。

 

沖縄にも退院後の脳卒中自費リハ施設があることを、県内の療法士にはぜひ知っていただきたいと思っております。

 

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