「いびき」や「むせ」症状に良い『あいうべ体操』を紹介したところ、筆者のところにも数多くの反響を頂きました。
多くの方に読んでいただき、誠にありがとうございます。
余談ですが…
参考書籍の中で紹介されている方法は持続的に発声するのではなく、大袈裟に口を動かすと紹介されています。
元々は膠原病(リウマチ)に対して、非常に有効なエクササイズだったようなのです。
今回紹介した方法は理学療法士として現場で実践していく中で、発声を併せた方が効果的だという経験則に基づいて紹介させていただいています。
さらに、前回紹介させて頂いてから、
「実際どれぐらいやったらえぇねん?」
というお問い合わせを数多く頂きました。
あいうべ体操の目標ですが、
一般男性 30秒以上
一般女性 20秒以上
1日2回(起床後・就寝前)
1〜3セット
一般男性は30秒以上、一般女性は20秒以上が目安となります。
そして、1日2回(起床後、就寝前)から開始して頂き、慣れてきたら1日3回というように増やして頂くとよいでしょう。
1回あたりのセット数は、まずは1セットから行って頂き、欲張りを言えば、3セット実施して頂けると
有難いですね!
やってみてもらうと分かりますが、30秒以上というのは意外に疲れますよね。
息が切れるギリギリまで、持続的に発声して頂くと、当然腹筋バキバキになる人もいらっしゃいます。
さらには、内臓のマッサージ になりますので、便秘が解消してデトックスとなり、「体重が1ヶ月で3㎏減少した」、というお声も珍しくはありません。
他にも、あいうべ体操の効果は抜群で、私が実際にコンサルタントとして関わっている通所サービスにおいて、誤嚥性肺炎による入院率が80%軽減(前年比)された、という結果も残っている事業所もあるのです。
また、睡眠時無呼吸症候群の方は頭痛や頚の痛みを併発する人が多いのです。
その場合あいうべ体操が特に効果を発揮しますが、中でも「べ」が有効なのが特徴です。
なぜ、「べ」が有効なのかは、次回のコラムでお話いたします。
あなたの、そして家族の、クライアントの予防に、美容に、症状緩和に、あいうべ体操いかがでしょうか。
ぜひお試しいただいて、感想や意見をください。
「なぜ口や舌を動かすと、全身的な効果が現れるのか」
あ 「あ〜」とできるだけ大きく口を開いてできるだけ長く声をだす
い 「い〜」とできるだけ口を大きく横に広げてできるだけ長く声をだす
う 「う〜」とできるだけ口を強く前に突き出してできるだけ長く声を出す。
べ 「べ〜」とできるだけ舌を下に突き出してできるだけ長く声をだす
参考書籍
今井一彰:自律神経を整えて病気を治す!口の体操「あいうべ」
ライター / 小西貴(理学療法士)
医療法人 快生会 本部事務局
編集 / Medimarl