「筋トレ=ダイエット」ではありませんが、筋トレをしっかりと行う事で、効果的なダイエットに繋げる事ができます。
ここでは、筋トレに対して持たれやすい疑問をいくつかあげて、Q&A形式で説明していきます。
食事制限だけのダイエットとの違いや、ダイエット効果に繋がる基本理論が分かるので、特に健康的かつ効果的にダイエットしたい女性は必見です。
筋トレダイエットに関するよくある疑問を解決!
【筋トレダイエットのよくある4つの疑問】
- 筋トレすれば痩せるの?
- 筋肉をつけるとかえって太る事はないの?
- トレーニングしなくても筋肉ある方だから必要ない?
- 筋トレをすると身長が伸びないから学生はやらない方が良い?
Q1 筋トレすれば痩せるの?
A.筋トレだけでは痩せません。
筋トレ=ダイエットではありません。
筋トレによるダイエット効果は、直接的なエネルギー消費よりも、筋肉量を増やす事によって身体の基礎代謝を上げる事や、耐糖能を上げる(糖質をエネルギーとして処理する能力の向上)ことなどの副次的なものです。
また、身体内で起こる事以外の見た目の問題として、腹筋のラインやウエストからヒップライン、美脚などを目指す、いわゆるボディメイクに効果を発揮します。
筋トレそのものは、体重を落とす事が主目的ではありません。
なので、筋トレをすれば痩せるというよりは、「太りにくい身体を手に入れる」とか、「ボディラインを整える」が適切な表現です。
Q2 筋肉をつけると、かえって太る事はないの?
A.大丈夫です。太って見えるほど筋トレできる人は、そもそもこの質問をしません。
筋肉がつく事で、腕が太くなるとか、脚が太くなるという心配をする人がいますが、一般人レベルでは気にする事はないでしょう。
オリンピック選手やプロアスリートが、かなり高強度のトレーニングを行いながら、筋肉量と体重を増やしたりします。
しかし、一般人が、筋肉を増やしながら体重も増やすというのは、正直難しいのが現実です。
とくに女性が気にするような「腕が太くなるのでは?」というのは、腕の脂肪が落ちてシャープになった結果、筋肉が浮き出て見える事はあっても、筋肉をつける事によって腕を太くする事はなかなか難しいです。
普通のトレーニングの範囲では一切心配する必要はありません。
逆に、腕を太くしたい場合はかなり高強度のトレーニングを覚悟する必要があると言えます。
Q3 トレーニングしなくても筋肉あるほうだから必要ない?
A.「筋肉あるほう」は大抵勘違いです。筋トレして下さい。
痩せた女性が、勘違いして「私、筋肉あるよ!」と二の腕を見せようとしたりしますが、その腕にはほとんど筋肉はありません。
また、体幹が弱い事を自覚していない人はかなり多いですが、いくつかのバランステストをすると、体幹が弱い事が判明します。
トレーニングをすると筋肉の働きは高まり、そして強化されます。使っていない筋肉が強いという事はありません。昔、鍛えていたとしても、使わないと時間ととも筋肉は落ちていきます。
「トレーニングしなくても筋肉がある」はありえません。これは、皮下脂肪が少ないために、筋肉が浮き出て見えるだけです。
このような方の場合、摂取カロリーが増えはじめると基礎代謝の低さから少しずつ太りはじめる可能性があります。ある程度のトレーニングや運動は、健康的な体型をキープするためには必須と言って良いでしょう。
Q4 筋トレをすると身長が伸びないから学生はやらない方が良い?
A.大丈夫です。
これは、長い間迷信みたいに信じられてきた事です。
適切なトレーニングが、骨や筋肉に良い刺激になる事はあっても、成長を抑制する事はありません。
むしろ、筋トレによって成長ホルモンの分泌が促されるので、低身長の人こそ適度な筋トレを入れた方が良いです。
ただし、「筋トレをしたら身長が伸びる」というような誇張はよくありません。身長は栄養面に加えて、遺伝的要素が多分に含んでいるので、「トレーニングで伸びる。」とか「縮む」という単純なものではありません。
【まとめ】女性のダイエット:美しく綺麗に痩せたいなら筋トレ
1.【代謝改善】筋トレにより、太りにくい体に変化
筋トレ=ダイエットではありません。ただし、ダイエットをする人にとってはかなりプラスに働きます。
その理由は、身体の基礎代謝を上げる事により、太りにくい体に変化させる事ができるからです。
太りにくい体を手に入れる事ができれば、過度な食事制限ダイエットなどをする必要もなくなります。
必要量を食べて、しっかりと消費する事ができれば、太る事がないのはもちろん、代謝が改善されるので、肌にツヤができたり、髪の毛も太く元気になります。
老化もゆっくりと進むため、若々しく健康的な状態を維持する事ができます。
食事や飲み物などを徹底的に制限して、引き算(我慢)のダイエットが続くはずはありません。そういうダイエット法は、歴史的にもリバウンダーを沢山産んできました。
リバウンドする理由は、ダイエット終了後の油断が原因というよりは、「リバウンドしても仕方のない無理な方法」でダイエットに取り組んでいた事が主な原因です。
「ダイエットするために太りにくい体を作る」というように考えると、筋トレはダイエットの重要な部分を占めます。ただし、気をつけて欲しいのが、筋トレ=ダイエットではない事をしっかりと理解して下さい。
2.【ボディメイク】筋トレにより体のラインが美しくなる
昔のダイエット法の主流と言えば、食事制限ダイエットや、一つの食べ物だけを摂り続ける偏食ダイエット法です。
この方法で痩せる理由は、摂取カロリーが極端に落ちる事によって、体重が落ちていっているだけです。つまり、栄養失調状態ですね。
脂肪よりも先に、筋肉から落ちていき、筋肉も落ちきったところでようやく脂肪が落ち始めます。
でも、その脂肪も落ちやすい部分から落ちて、落ちにくい部分はいつまでも残り続けようとします。
女性の場合だと、胸やお尻の女性らしいふくらみ部分がげっそりと落ちてしまい、お腹の脂肪や顎の下の脂肪、太もも周りの脂肪は最後までなかなか落ちません。
どれだけ頑張って、無理やり体重を落とす事に成功しても、綺麗なボディラインではなくなって、みるに絶えない不健康で不気味なボディラインが完成します。
筋トレダイエットをしっかりと行い、食事療法も行なった科学的なダイエット方法は、綺麗でしなやかな女性らしいボディラインを作り上げる事ができます。
お腹は凹み、お尻はヒップアップされ、ヒップアップされた事により脚が長く見えます。
ふくらはぎに筋肉がついてくると、足首が細くなりくびれができます。これも脚を綺麗に長く見せる効果があります。
体に必要なカロリーは摂取しているので、「女性らしく膨らむべきところ」は膨らんだままで凹む事もありません。
昔のダイエットの状態は、飢餓状態を作り上げますが、「筋トレ+食事療法」によるダイエット方法は、食事にも満足し、トレーニングによる変化を日々感じるので心も体も健康的になります。
もちろん、トレーニングの厳しさもありますが、これは絶対に乗り越えられるものですし、乗り越えた時の達成感が幸福感を生み出します。
食事制限や偏食ダイエット方法は、どんどん不健康になり、いずれ失敗します。健康的でいたいなら、「筋力トレーニング」はとても重要です。