病気や怪我

膝の痛みが気になったら、まず考えるべき代表的な4つの疾病(整形外科)

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膝の痛みには、怪我によるものや、加齢によるもの、原因不明で起こるものなどがあります。
膝関節そのものに問題があると仮定すると、主に、関節軟骨の損傷や、骨の損傷、靭帯の損傷が原因と考えられます。
 

膝関節の痛みを起こす代表疾患4つ

1.変形性膝関節症

膝関節の軟骨が、加齢にともなって摩耗が進行したり、ケガによる軟骨損傷をきっかけにして、長い時間かけながら少しずつ減少していくことが主な原因です。
高齢者が訴える膝痛の多くは、変形性膝関節症によるものと考えられます。
一度損傷した軟骨は、回復するのが難しく、市販されているようなグルコサミン関連サプリメントを飲んでも回復する事もないため、軟骨摩耗に伴う膝痛は、徐々に悪化する傾向にあります。
 

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軟骨の摩耗が進行すると、脚の形が「いわゆるO脚」になります。変形が進行すると外観で変形が分かるようになります。
変形性膝関節症は、50歳~60歳くらいから発症し始め、男性より女性のほうがなりやすい病気です。
変形性膝関節症については以下の記事で詳しく解説しています。

変形性膝関節が気になる人におすすめ

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2.関節リウマチ

関節リウマチとは、関節に炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれ関節が変形してしまう病気です。
この関節破壊は、免疫の働きに異常(自分の身体にも攻撃してしまう状態)が生じたために起こると考えられています。
典型的な症状としては関節が腫れ(炎症)、水(関節水腫)がたまったり、"痛み"や"こわばり"を感じます。
症状が進行すると、歩行困難な日常生活に支障をきたしてしまう場合もあります。
初期段階では、手の指や手関節などの小さな関節に症状が現れますが、関節リウマチの進行とともに膝を含む全身の大きな関節にも広がります。
良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に悪化していく傾向があり、さらに慢性化していきます。
関節リウマチは、変形性膝関節と同様に、女性の発症数が多い病気で、発症率は男性の約3倍とされています。
関節破壊は、発症後の早期から進行することが分かっています。早期発見し、早い時期から適切な治療を行えば、症状のコントロールや関節破壊の進行を防ぐことができるとされています。
関節リウマチが疑われる場合は、まずは早めにリウマチ専門医の診察を受けて下さい。
関節リウマチについては以下の記事で詳しく解説しています。

関節リウマチが気になる人におすすめ

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3.膝蓋骨骨折

膝蓋骨は、一般的には「膝のお皿」と言われる、膝関節前面にある骨です。
この膝蓋骨は、膝の曲げ伸ばしを滑らかにする働きを持っています。
加齢とともに足腰が弱くなると、ちょっとした小さな段差などに躓いて、膝をつくように転んでしまう事があります。
この時、膝を強くうったり、いきよいよく膝をつくと、膝蓋骨骨折が起こります。畳上で腰掛けている状態から、膝をついて勢いよく立とうとした時などに起こるケースもあり、日常的に起こりやすい骨折の一つです。
ちなみに、高齢者に多い大腿骨頚部骨折は、横に崩れるように転んだ場合に多いのに対して、膝蓋骨は前方に転んだ場合に起こりやすい骨折です。
 

4.半月板損傷、靭帯損傷

半月板損傷(はんげつばんそんしょう)や、靭帯損傷は、スポーツでの怪我が原因となる事が多い整形外科疾患です。
上記で解説した膝の痛みを起こす病気の中では、若い人に多いという特徴があります。
若い頃に膝の半月板を損傷したり、靭帯損傷をきっかけに関節の安定性が弱まり、徐々に変形性膝関節症を発症するという方もいます。
半月板は、膝関節に体重負荷が加わった時のクッションの役割を果たしています。
靭帯(じんたい)は、関節を構成している2つ以上の骨と骨を連結させる役割があります。
半月板を損傷すると、痛みやひっかかりを感じたり、水(関節水腫)や、炎症(腫れ)が起こります。ひざの靭帯(じんたい)を大きく損傷すると、関節を動かす時や体重をかけた時にぐらつきを感じるようになります。
この状態が対処されずに長期化すると、次は関節の軟骨に負担が及ぶため、将来的に変形性膝関節症につながる危険性があるというわけです。
半月板損傷については以下の記事で詳しく説明しています。

膝の半月板損傷が気になる人におすすめ

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膝半月板損傷の症状・原因・診断

膝半月板損傷とは? すね側の脛骨と呼ばれる骨と、太ももの大腿骨と呼ばれる骨の間にある膝関節内の半月板が損傷を受けることです。 形状はC型の形をしており、内側と外側にあります。血流に乏しく、さらに内外側 ...

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膝関節の痛みを起こす代表疾患4つ

ここで説明した膝の痛みの原因は、あくまで代表的な整形外科疾患です。
膝痛の原因が上記以外、もしくは整形外科の病気以外にある可能性もあります。もし、症状が持続する場合は、自己判断のストレッチや筋トレ、サプリメントなどで誤魔化さずに、専門の整形外科を受診し、必要であればリハビリを受けて早く回復できるように取り組む事をおすすめします。
 

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