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人が水なしで生きられるのは数日、食べ物より水の方が重要です。【備蓄水のすすめ】

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東日本大震災をはじめ、ここ数年は各地で自然災害が起きています。
沖縄の場合は台風による停電が起こり、1日〜2日くらいライフラインがストップするという事態が起こりました。このような自然災害が起きた場合、もっとも大切な事は飲める水が確保されているかです。
つい食事に気が向きがちですが、食べ物よりもお水の方が何倍も大事になってきます。
飲める水を「備蓄水」として半月分程用意できていると災害時に非常に役立ちます。この記事ではなぜ水が重要かを説明していきます。
 

人が水なしで生きられるのは、ほんの数日。実は食べ物より水の方が重要です。

人間の体は、子供では体重の約70%、成人では約60~65%が水分となっていますが、このうち、約3分の2が細胞内に存在しています。
残り3分の1が、血液や細胞と細胞の間に存在する細胞間液となっていて、それぞれ生命を維持するために働いています。
人間は、水と睡眠さえしっかり摂れていれば何も食べなくても2~3週間は生きていられると言われています。しかし、水を一滴も摂らなければ、人は数日で死に至ります。
遭難事故にあった人が、「1ヶ月以上ほとんど何も口にしていなくても生き延びる事ができた」といったニュースを目にした事があると思いますが、こういった奇跡的な生還をはたせたのは、遭難現場に綺麗な小川が流れていたり、ミネラルウォーターなどの飲み水が確保された状況だったからです。
もし、水をまったく飲まないとなると、せいぜい4~5日で命を落とします。生命を維持する上で、食べ物から得られる栄養より何より、体を構成する「水分」の方が重要というわけです。
災害時に備蓄している水があるというだけで、生存確率が飛躍的に高まります。
 

なぜ、水が不足すると問題なのか?

体内の水が不足することを「脱水」と言います。
脱水症状をおこすと、体温調節を行う汗が出なくなるため、体温が上がります。(いわゆる熱中症のような状態など)
また、汗や尿が出なくなるため老廃物を排出できなくなります。結果、老廃物が体内に溜まり、血液の流れが悪くなります。体循環に障害を起こすと全身の機能に障害が起こり、死に至ってしまうのです。
栄養は、身体の中に皮下脂肪として蓄積されているので、しばらく食べていなくても問題にはなりません。しかし、水分については、生命維持の観点から、しばらく摂取しないというのは非常に危険な事なのです。
実際に、長期にわたる断食ダイエットなどの無謀なダイエット法にチャレンジする人でも、必ず毎日の水分摂取はかかせません。
 

「食欲が湧かない」や「身体がだるい」は、既に水が足りていない証拠

体重の約2%の水分が失われただけでも、口やのどの渇きだけでなく、食欲がなくなったり、身体のだるさが起きたり、原因の分からない体調不良などに襲われます。
体重の約2%の水分というのは、体重がだいたい50Kg程度の人だと、1000ミリリットルです。汗や尿などによってすぐに失う水分量です。
夏バテなどで食欲が湧かないという場合は、すでに脱水の初期症状が始まっていると言えます。風邪などの特別な原因は思い当たらないのに、「食欲が湧かない」という人は慢性的な水不足状態の可能性があります。
日頃の管理としては、のどの渇きを感じる前に、コップ1杯のお水を飲む習慣を持つと良いかもしれません。
ちなにみ、脱水の初期症状から、さらに約6%不足になると、頭痛、眠気、起立性低血圧やよろめき、脱力感などに襲われ、情緒も不安定になってきます。
日常生活で起こる事はないと思いますが、そこからさらに10%不足すると、筋肉の痙攣が起こり、循環不全、腎不全になってしまい、それ以上になると、意識が失われます。20%不足すると、死に至るという報告がされています。
災害にあってライフラインが途絶えた時や、遭難した場合には、食べ物(栄養)よりも何よりも飲み水を確保する事の方が大事という事が分かると思います。
 

対策は、日頃からの小まめな水分摂取

ここまで説明したきた通り、生命の維持という観点において、日頃の体調管理という観点においても、体内の水不足は重大な問題です。
ダイエットと称して、水をとらないようにしたり、ひと昔前の根性論で運動時に水を飲んではいけない等というのは、大間違いです。
必ず、日頃から小まめな水分摂取を意識しましょう。
外出時にもミネラルウォターを持ち歩いたり、自宅やオフィスにウォターサーバーがある人の場合は、朝、日中、仕事の小休憩時に、また風呂上がりや寝る前などのタイミングなど意識的にお水を摂れるのが、日頃の体調管理としておすすめです。
喉が乾いてから、一気飲みは良くないので、小まめな水分摂取を心がけてください。
 

災害の備えとして「備蓄水」がおすすめ

日本は、どこに行っても上水道・下水道ともに、整備されているため、水がない生活や水に困る生活というのは、ほとんど実感がないかもしれません。
最近では、震災によってライフラインがストップした時にはじめて、水の大切さに気づくという事態が多いと思います。備蓄は重要と言われても、いまいちピンとこないのはしょうがない事なのかもしれません。
仮に水道設備がしっかりしていたとしても、電気がストップした場合は、蛇口を捻っても水は出てきません。これは、電気モーターを利用して配水しているためです。
マンションなどの場合は、高層階に設置されているタンクの水を失うと、水は出てこなくなります。
ここで気をつけたいのが、この状態になると電気が回復しても、タンクの水が満水になるまで、水の供給はストップします。
停電は復旧したのに、まだ水が出てこないという事態です。多くの部屋があるマンションの場合だと、タンクの満水までに数日ほどかかる場合もあります。
数日分の備蓄水を日頃から用意しているという事が、緊急時や災害時の対策として、とても重要なのです。
 

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