健康&生活

【簡単解説】子供に「遺伝子って何?」と聞かれて答えられなかったママ・パパが読む記事。

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子供に「〇〇って何?」と急に聞かれて、しどろもどろになった事はありませんか。
ここでは、遺伝子という言葉を聞いた事はあるけど、いまいちピンのこない人や、
「いでんしって何?」という子供の質問に、説明できず困った経験があるママさん・パパさんの名誉を挽回するために、超簡単な説明方法をアドバイスします。
最近の子供は、YouTubeを見ながら色々な言葉を覚えるらしいので、ママ・パパも頑張らないといけません!
小さなお子さんがいらっしゃるママパパ必見のシリーズです。
 

Q.「遺伝子ってなーに?」

A.身体の設計図を暗号化したもの
「ズバリ、暗号化された身体の設計図だよ!」が最適解です。
 
ちなみに、専門的な説明の仕方だと以下の通りです。

遺伝子とはDNAを事を指す。その塩基配列(意味のある順番で並んだ文字列)にコードされる遺伝情報である。DNAは化学物質の名前で、デオキシリボ核酸の略称です。

アバウトな答えだなと思う人もいると思いますが、残念ながら、専門家っぽく難しい言葉を並べて説明してもほとんど伝わる事はないし、第一、説明する本人が覚えられません。
仮に専門家のように完璧に説明できても、イメージすら伝わらないのがオチですよね。
ここでは、ざっくりとしているけど、「イメージ」だけでも理解してもらう事を最優先して深掘りしていきます。
 

遺伝子とは、身体の設計図を暗号化したもの!

遺伝子は、親から子へ受け継がれます。
両親や、兄弟、祖父母と顔や背丈が似ているのも、この遺伝子を受け継いでいる事が理由です。
 
建物の場合は、外観や内装、設備などが書かれた「設計図」がありますが、その生き物バージョンが「遺伝子」です。
 
しかし、建物の設計図であれば、見た目としてすぐに、部屋の数とか、広さや、トイレとお風呂は別か一緒か、などが分かりますが、人間の設計図である「遺伝子」については、見た目としてすぐに判断できるわけではありません。
素人が遺伝子情報を見て、この人は身長が高くなる遺伝子を持っているなんて判断はできませんね。
 

「暗号化」というのが、遺伝子説明の一つのポイント

建物の設計図が、図面であるのに対して、人間の設計図である遺伝子は、文字で記述されます。
少し詳しい方は、分かると思いますが、「A」、「T」、「G」、「C」という4つの文字の並びで記述されています。
※ DNAを構成する四つの塩基のそれぞれ頭文字をとったもの(アデニン:A、チミン:T、グアニン:G、シトシン:C)
 
なんと、この4文字の並びが、何回も何回も繰り返され、合計30億文字にもなっているのです。
 

人は、30億の文字でできている?

人間の身体には、60兆の細胞があり、その細胞の中に核があります。核の中には、同じ大きさと形を持った23種類の染色体がそれぞれ2つ(1対)あります。
つまり、細胞1個の核には、46本の染色体(22対の常染色体と1対の性染色体)があります。
染色体の中にDNAの分子が入っていて、DNAは四つの塩基の配列によって構成されています。
この塩基DNAを構成する四つの塩基「グアニン:G」「アデニン:A」「チミン:T」「シトシン:C」の配列により、身体的特徴に関する情報を暗号化しているわけです。
この文字の合計が30億塩基となるのですが、要するに30億の文字でできていると言っても良いわけです。
 

子供「遺伝子って何?」
ママ・パパ「身体の設計図を暗号化したものだよ。」

遺伝子(DNA)やヒトゲノムについての詳しい医学的・科学的な説明は、既に多くの書籍やインターネットの記事として、存在しています。
しかし、そういった専門的で難しい記事は少々読みにくく、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
まずはイメージできるようになる事が重要と考え、この記事を構成しています。
 
もし、子供に「遺伝子ってなーに?」と聞かれたら、「身体の設計図を暗号化したものだよ。」と答えてあげて下さい。
それで、たぶん大丈夫です。
※ 「設計図って何?」とか、「暗号化って何?」という質問に対しては、こちらでは用意していませんので、各自でなんとかしてください。
 

遺伝子によって何が分かる?【少し大切な話】

当サイトは、医療に関する知識を一般の方々に分かりやすく伝える事を目的に運営しているため、最後に遺伝子に関連する医学情報にも触れます。
 
実は、遺伝子は人の「見た目」だけを決める「設計図」ではありません。
遺伝子は、両親の体質などの身体の内側の情報も引き継ぎます。
 
つまり、これが意味するのは、生まれもってかかりやすい病気も設計図(遺伝子情報)に含まれているという事です。いわゆる遺伝性疾患と呼ばれるものです。
 
病気は、遺伝子と生活習慣の影響で、発症が決まります。
予防医学の知識として、自分自身や子供、家族が遺伝的にかかりやすい病気を知っておく事で、生活習慣の改善を意識的に取り組む事ができるようになります。それにより、病気を未然に防ぐ対策を行うこともできるわけです。
医学の発展とともに、遺伝性疾患が少しずつ解明されてきています。
遺伝子やヒトゲノムに関する知識を「単なる豆知識」で終わらせるのではなく、遺伝子に関する知識や情報を健康に役立てられる事がとても重要と言えます。

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