膝関節の構造(しくみ)とその特徴
膝関節は、脚の中間にある大関節です。
大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)と膝蓋骨(しつがいこつ)の3つの骨から構成されています。
下側の脛骨の関節面はほぼ平らな形をしていて、その上を、大腿骨の丸い関節面が転がるようにして動きます。
平らな板と丸いものの組み合わせで、滑る動きと転がる動きの組み合わせで、膝の曲げ伸ばしが起こります。
膝関節の動きには、副次的に、捻れの動きが入りますが、曲げと伸ばしの1方向のみの運動を行う(自由度1)の関節となっています。
大きく体重がかかるうえに関節の動きが大きいため、身体の中ではとても不安定な関節の一つと言えます。
そのため、大腿骨と脛骨をしっかりと繋ぎ合わせるために、四つの靱帯(じんたい)と半月板(はんげつばん)が、膝関節の構造上の安定性に寄与しています。
膝関節の動きに関連する筋肉
主作用筋肉 | 補助筋 | |
屈曲 | ハムストリングス(大腿ニ頭筋、半腱様筋、半膜様筋)、縫工筋、薄筋 | 腓腹筋 |
伸展 | 大腿四頭筋(大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋) |
膝関節運動の特徴
屈曲 | 0度〜130度 |
伸展 | 0度 |
膝関節の代表的な病気・疾患
- 変形性膝関節症
- 偽痛風
- 膝蓋大腿関節障害
- 関節リウマチ
- 大腿骨内顆骨壊死(突発性骨壊死)
- ACL損傷
- 半月板損傷
- オスグッドシュラッター病、ジャンパー膝
- 化膿性関節炎・化膿性骨髄炎