肩関節

肩関節の構造（しくみ）とその特徴

肩関節は腕の付け根に位置し、動きとしては、前後左右と捻りの動きに対応した可動性の大きい（自由度3）大関節です。
肩関節は上腕骨（じょうわんこつ）と肩甲骨（けんこうこつ）から構成されています。
上腕骨側の関節部分は上腕骨頭（じょうわんこっとう）と呼ばれ、丸い球状の形態をしています。
 
肩甲骨側には受け皿のような形態をした、関節窩（かんせつか）と呼ばれる部分があります。上腕骨頭と関節窩によって肩関節が構成されます。
肩甲上腕関節（けんこうじょうわんかんせつ）と呼ぶ事もあります。
肩の関節運動には、肩甲骨の動きが大きく関与するため、この肩甲骨と連結する、鎖骨（さこつ）、肋骨（ろっこつ）、なども含めて、肩関節と呼ぶ場合もありますが、いわゆる肩の関節と言った時は、先ほどの肩甲上腕関節を指しています。
 
他の大関節との違いとしては、非常に動きが大きい関節のために、関節を連結する構造上の不安定さをかかえており、それを補うように関節唇（かんせつしん）と呼ばれる軟骨組織が発達しています。
 

肩関節の動きに関連する筋肉

肩関節運動の特徴

肩関節の代表的な病気・疾患

• 肩関節周囲炎（四十肩・五十肩）
• 上腕骨近位端骨折
• 肩腱板損傷
• 肩鎖関節脱臼
• 肩峰下インピジメント症候群
• 外傷性肩関節脱臼
• 関節リウマチ
• 切開性腱炎、滑液包炎
• 野球肩（投球障害肩）
• 上腕二頭筋長頭腱断裂
• 化膿性肩関節炎