肘関節(前腕)の構造(しくみ)とその特徴
肘関節は、上肢の中間に位置する関節で、腕の曲げ伸ばしに関わります。
肩からつながる上腕骨(じょうわんこつ)と、前腕(肘より下)の2本の骨である尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)から構成されています。
いわゆる肘の関節というのが、上腕骨と尺骨で構成する腕尺関節(わんしゃくかんせつ)を指します。
その他に、腕橈関節(わんとうかんせつ)と、近位橈尺関節(きんいとうしゃくかんせつ)があり、この関節が手を表(外向き)にしたり裏(内向き)にしたりなどの回旋運動を可能にしています。
肘関節(前腕)の動きに関連する筋肉
主作用筋肉 | 補助筋 | |
屈曲 | 上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋 | |
伸展 | 上腕三頭筋 | |
前腕回内 | 円回内筋、方形回内筋 | |
前腕回外 | 上腕二頭筋、回外筋 |
肘関節(前腕)運動の特徴
屈曲 | 0度〜145度 |
伸展 | 0度〜5度 |
回内 | 0度〜90度 |
回外 | 0度〜90度 |
肘関節(前腕)の代表的な病気・疾患
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
- 変形性肘関節症
- 上腕骨内側上顆炎(野球肘、ゴルフ肘)
- 肘内障
- 関節リウマチ
- 肘部菅症候群
- 離断性骨軟骨炎、関節遊離体
- 上腕骨顆上骨折
- 上腕骨外側顆骨折
- 肘頭滑液包炎
- コーレス骨折