「基礎資格を有する者」に該当しない看護師の場合｜学士取得までの手順

前回の記事でも解説していますが、まずは、「基礎資格を有する者」に該当するかどうかの確認が必要です。

• 看護系短期大学を卒業した者
• 看護系専修学校の専門課程を修了した者のうち、学校教育法第132条の規定により大学に編入することができる者
• 一定の要件を満たす看護系高等学校等専攻科を修了した者

上記に当てはまるかを確認しなければいけないのですが、もっとも確実なのは、卒業した学校に直接問い合わせる事です。

問い合わせた結果、基礎資格を有する者に該当しなかった場合

卒業した専門学校などに直接確認した結果、基礎資格を有する者に該当しなかった場合は、学位授与機構を利用して学士（看護学）を取得する事は残念ながらできません。

「基礎資格を有する者」に該当しない看護師の場合の学士（看護学）取得までの道のりは、

まずは、「基礎資格を有する者」にならなければなりません。

看護師の仕事をしながらであれば、放送大学などの通信制大学を卒業する事で取得する可能です。

放送大学で大学卒業資格を取得するには？

放送大学では、大学卒業資格と、学士（教養）の学位を取得する事ができます。

放送大学に4年以上在籍し、所定の単位を修得できれば、卒業と同時に学士（教養）の学位を取得するという流れになります。

短期大学、一定の要件を満たす専修学校専門課程、一定の要件を満たす高等学校等専攻科等を卒業した人は、2年・3年次に編入学でき、短期大学や専修学校課程、一定の要件を満たす高等学校等専攻科等で修得した単位は、大学卒業に必要な単位として認定してもらえます。

看護師の場合は、2年次もしくは3年次に編入学できるはずです。これについは、放送大学に問い合わせる事で確認の手続き方法を教えてもらう事ができます。

卒業後は、履歴書にも、

「放送大学 教養学部 ○○コース卒業」と記入する事ができます。

この学士（教養）取得を目指しながら、同時に学士（看護学）取得に必要な単位についても修得していきます。

放送大学を卒業し学士（教養）を取得後に、もし学士（看護学）の申請に必要な単位が残っていれば、科目履修生などで単位を追加修得する事ができます。

あとは、学修成果（レポート）の作成、必要書類などを揃えて学位授与機構に申請するという流れになります。

ちなみに、大学に籍を残したまま、学位授与機構に申請する事はできないため、卒業前に申請する事になった場合は、一旦退学しなければならないので、まずは、卒業し学士（教養）取得から目指し、その後に、学士（看護学）を学位授与機構に申請する運びが一般的となっています。