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神経(Nerve)

馬尾神経

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馬尾神経の構造に関する説明

実は、医療従事者の中でも馬尾神経の構造を正確に理解されていない事があります。

例えば、解剖学テキストとして、医療職の専門家には有名な「プロメテウス」に記載されている馬尾神経のイラストにも間違いがあります。

なお、プロメテウスには、馬尾神経の構造が以下のイラストとして掲載されています。

黄色の部分が神経となっていて、中央にある束状になっているのが、ここまで説明してきた「馬尾神経」です。

不規則・ランダムに神経の束があるように描かれていますが、本来は、脊柱管の中を規則正しく整列するように並んでいます。

 

馬尾神経の正しい配列は以下の通りです。

このイラストは、第4腰椎椎体高位の横断像です。

神経には、それぞれ番号が振られていて、この順番がランダムではなく、順序よく並んでいます。

硬膜内の神経根の束(馬尾)は、頭側から尾側に向かって硬膜から分岐する順に従って外側から中央へ規則正しく位置しています。

 

馬尾神経の位置によって以下のように配列が変わります。

「Th10/11レベル」

「L1/2レベル」

引用:最新整形外科学大系の【10.脊椎・脊髄】

このように、脊柱管内の神経系の構造は規則正しく配列されています。

尾側に行くに従って、脊柱管内を占める馬尾神経は少なくなり、後方のみに存在するようになります。

その高位がL4椎体高位です。

上記、二つの画像との繋がりをイメージすると、馬尾神経の配列が理解しやすいかと思います。


引用:最新整形外科学大系の【10.脊椎・脊髄】

 

なぜ、この構造を正しく理解する必要性があるか?

腰部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症といった脊柱管内の神経組織に圧迫・損傷を引き起こす疾患の「症状のメカニズム」を説明するのは、その位置に問題を起こす組織があるからです。

障害を起こす部位を説明するためには、そこにある物を理解する必要があります。

少し専門的になってしまいますが、もしランダムな並びであるなら、馬尾神経や神経根障害の高位診断(原因がどの神経にあるか?という診断)というものが難しくなります。

MRIでヘルニアなどの占拠性病変を確認をしても、その占拠性病変が、どの神経を圧迫しているかがわからなくなってしまうからです。

 







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