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腰痛と下肢痛に対する神経ブロック療法とトリガーポイント注射の効果

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トリガーポイント注射とは?

トリガーポイント注射による治療方法は、肩や背中、腰などの圧痛点がある場所(トリガーポイント:押すと強く痛む部分をトリガーポイントと解釈しても大丈夫です。)に局所麻酔剤を注射します。

このトリガーポイント注射療法は、「なぜ痛みが出ているのか」といった痛みが出だした原因に直接的にアプローチするものではありませんが、実際に痛みが出ている部位に繰り返し注射することで、痛みを除去する効果が期待できます。

もし、トリガーポイント注射による治療効果が一時的であれば、痛みを起こす原因に迫る必要があります。

トリガーポイント注射で使う薬剤「局所麻酔剤」について

局所麻酔剤には、

  • リドカイン
  • メピバカイン
  • ブピバカイン
  • レボブピバカイン
  • ロピバカイン
  • プロカイン
  • テトラカイン
  • ジブカイン
  • プリロカイン(コカイン、アンブロキソール)

といった種類がありますが、整形外科で一般的に使用される局所麻酔剤は、リドカイン、メピバカイン、ブピバカイン、プロカインといったものになります。

麻酔効果の持続時間や半減期が変わってきますが、局所麻酔による鎮痛効果はあくまでも一時的なものです。

ここからは、トリガーポイント注射に関する、医学論文を1つ紹介します。

 

腰痛に効果を示すトリガーポイント治療

Dr.カール
最近では、テレビでも紹介されたりで、一般的にも少しずつ認知され始めているトリガーポイント注射。従来から知られている神経ブロックと組み合わせて治療を行なっている伊藤先生の文献(日本腰痛学会雑誌Vol. 7 (2001) No. 1 P 110-113)を紹介するよ。
腰痛と下肢痛に対する神経ブロック療法とトリガーポイント注射の効果
伊藤 博志1), 高山 瑩1), 岩間 徹1), 木下 朋雄1)1) 医療法人社団 高山整形外科病院〔〒125-0042 東京都葛飾区金町3-4-5〕キーワード: 神経ブロック, トリガーポイント注射, 腰痛

 

腰痛と下肢痛に対する神経ブロック療法とトリガーポイント注射の効果

腰部や下肢の痛みに対し,神経ブロックやトリガーポイント注射を併用した効果について報告する.症例は,男32例・女31例の計63例で,受診時の年齢は平均65.6歳であった.使用薬剤は,1%塩酸“ピバカインと時に,リン酸デキサ“タゾン1.9∼3.8 mgを併用し,痛みが消失あるいは軽減していた期間と痛みの改善率について調査した.痛みの評価はNRS 5点法を用い,ブロック前後のペインスコアより改善率を求めた.痛みのNRSは,平均2.4点がブロック後は平均0.7点,改善率は73%で,痛みが消失あるいは軽減していた期間は平均8.1日間であった.改善率が60%以上は,63例中53例84%で,悪化例は1例もなかった.鎮痛剤と比較し,局麻薬は極めて安全性が高く副作用は少ない.複数の神経ブロックやトリガーポイント注射の併用は,有効な手段で一時的な除痛でも患者の満足度は高く,増加する高齢者の腰部や下肢の痛みに対し,極めて有効な方法と考える.

引用:腰痛と下肢痛に対する神経ブロック療法とトリガーポイント注射の効果(https://www.jstage.jst.go.jp/)

 

療法士もトリガーポイント・ブロック注射の理解を

慢性腰痛を抱えている患者で、なかなかリハビリなどの保存療法に反応しない患者に対しては、トリガーポイント注射や、神経ブロック注射は1つの治療の選択肢になります。

一時的な効果を示すに過ぎないという批判的な意見もあり、科学的根拠が伴っている治療法とは言い切れませんが、実際に著効を示す患者さんがいるのも事実です。

また、疼痛の程度が強い患者さんの場合は、トリガーポイント注射やブロック注射とリハビリを併用しながら治療にあたっているという治療施設も多いのではないでしょうか。

実際、リハビリの効果を最大限に発揮できるように、主治医と担当理学療法士がコミュニケーションをとりながらトリガーポイント注射やブロック注射を実施している病院もあります。

運動器の評価を得意とする療法士と、実際に注射を用いて治療を行える医師が共同して治療を行える環境を目指して、療法士側がしっかりとブロック注射やトリガーポイント注射の理解を深める必要があると感じています。

 

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