腰の痛み

腰痛症に対する装具療法の実態調査および性能検証

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腰痛症に対する装具療法について

「腰痛症に対する装具療法」日本腰痛研究会雑誌で発表された「腰痛症に対する装具療法の実態調査および性能検証」について調査した文献(日本腰痛学会雑誌Vol. 15 (2009) No. 1 P 108-116)を紹介するよ。

腰痛症に対する装具療法の実態調査および性能検証
─装具設計・製造の視点から─
相羽 達弥1), 山田 裕之1), 岩嵜 徹治1), 本田 忠2), 藤野 圭司3), 白土 修4)1) アルケア株式会社医工学研究所 2) 本田整形外科クリニック 3) 藤野整形外科医院 4) 埼玉医科大学医学部整形外科学教室公開日 2009/12/19 キーワード: 腰痛, アンケート

 

腰痛症に対する装具療法の実態調査および性能検証
─装具設計・製造の視点から─

腰痛症に対する装具療法の実態を明らかにすることを目的に,整形外科専門医へのアンケート調査,装具の効果に関する文献調査,装具の性能評価を行った.アンケート調査では回答者のうちおよそ80%が腰部固定帯・腰痛帯が有効であると回答し,腹腔外圧上昇(支持)と運動制限(固定)が疼痛軽減効果の機序であると考えていた.装具の呼称・定義に関する一致した見解は無かった.文献調査の結果,体幹装具の背筋活動に及ぼす効果が実証されていた.しかし,装具の効果に関する科学的根拠の高い論文は少なかった.軟性装具,腰部固定帯,腰サポーター(腰痛帯)の性能評価では,装具装着により30%~50%の可動域制限が生じ,腹腔外圧の上昇が見られたが装具の種類による大きな違いは無かった.軟性装具装着時の歩行効率指数は,他に比べて歩行効率が悪い傾向が見られた.

引用:腰痛症に対する装具療法の実態調査および性能検証
─装具設計・製造の視点から─(https://www.jstage.jst.go.jp/)

腰痛患者が用いる体幹装具の評価の難しさ

リハビリ場面でも使用される事が多いコルセットなどの体幹装具ですが、この効果について明確なコンセンサスは得られていません。

その理由としては、「何を目的とするか」、「何を評価対象とするか」で変わるためと考えます。

体幹の可動性が制限できているか(目的)を評価しようと考えた場合、インクリノメーターなどで脊椎全体の可動域が制限されているかを評価する方法もあれば、レントゲンなどで1つのセグメント(各椎体間関節・椎間関節)の可動性を評価する場合があります。ちなみに今回紹介した文献では、歩行効率が評価の項目に加わっています。

レントゲンの評価などの場合は、療法士自身で解釈を加える事はできても、療法士の判断によって実施できる評価項目ではありません。このような評価方法は、臨床的にも用いやすい評価指標になると思います。

また、「何を目的か」と考えた場合では、いわゆる関節の可動範囲を考えている場合もあれば、中間域と呼ばれる最終域には達しない関節可動域内での可動性に着目している場合もあります。

何を目的にコルセットを使用しているかを考えて評価方法を選択する必要がありますが、現在行われている評価方法がコンセンサスを得られているものではないので、臨床的には既存の評価方法に独自の評価方法を併用しながら、個々の症例を評価していく事が重要ではないでしょうか?

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