腰の痛み

妊婦と腰痛

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妊婦の腰痛の特徴について

「妊娠と腰痛」日本腰痛研究会雑誌で発表された「妊婦の腰痛」について調査した文献(日本腰痛研究会雑誌Vol. 2 (1996) No. 1 P 22-26)を紹介するよ。

日本腰痛研究会雑誌
Vol. 2 (1996) No. 1 P 22-26
http://doi.org/10.14898/yotsu1995.2.22
妊婦の腰痛
田代 俊之1), 久野 木順1), 蓮江 光男1), 真光 雄一郎1), 鎌田 浩史1), 星川 吉光2)1) 日本赤十字社医療センター整形外科 2) 都立府中病院整形外科

 

妊婦と腰痛

妊娠時に腰痛を発症する女性は多い.そこで妊娠時腰痛の発症率, 臨床像, 危険因子などを調べるために, 分娩後10日以内の褥婦175例に対し, 入院中直接腰痛に対する問診および診察を行った.その結果妊娠中68%に腰痛を認めたが, その77.3%が31週までに発症していた.また30歳未満を若年群, 30歳以上を高齢群と分けると, 各群間の腰痛出現率に有意差は見られなかった.さらに, 分娩歴, 腰痛歴, 妊娠前後の体重差, 妊娠前肥満度, 新生児体重についても腰痛出現率に有意差は見られなかった.しかし, 初産婦では若年群で有意に腰痛出現率が高かった.また, 分娩直後の診察より仙腸関節部痛が18%に認められたが, 追跡調査の結果80%は1カ月以内に痛みが消失していた.

引用:妊婦の腰痛(https://www.jstage.jst.go.jp/)

 

約7割に妊婦の腰痛が出現。8割が1ヶ月以内に改善。

今回紹介した腰痛に関する文献「妊婦と腰痛」による報告では、妊婦の腰痛が約7割とかなり高率でした。「妊娠は腰痛の危険因子の1つ」というのは、特別な感じはしませんが、ここまで高確率で妊婦が腰痛を体験しているとは思いませんでした。

一般的に言われている腰痛有病率は30%前後とする報告が多数あるなかで、かなり高確率で腰痛が出現していると言えそうです。

ただし、SLRテストは全例陰性であり、種々の整形外科的テストの陽性率は低く、さらに追跡調査の結果80%は1カ月以内に痛みが消失している事から、臨床的に重要になってくるのは、「1ヶ月を経過しても改善しなかった腰痛」になってくるかと思います。

では、「この腰痛の原因は何か?」について気になりますが、今回紹介した文献では、腰痛の部位が明確化されていないので、症状が持続した症例の腰痛の原因について限定的な仮説立てをする事は難しいと思います。

今後も、当サイトのコンテンツの一部として、医学文献・学術文献を紹介していく予定です。その中で、「妊婦の腰痛の原因」についての報告をしている文献も紹介していく予定です。

 

 

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ゆいちゃん
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