手術 治し方・治療法の紹介

人工膝関節単顆置換術(UKA:Unicompartmental Knee Arthroplasty)、片側置換術

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人工膝関節単顆置換術について

単顆人工膝関節置換術(UKA)は、片側置換術とも呼ばれる膝関節の一部分だけを人工関節に入れ替える術式です。

膝関節全体を人工関節に入れ換える全人工膝関節置換術(TKA)と違い、軟骨の摩耗(損傷)が起こっている部分だけを人工関節に置き換えます。

日本人の変形性膝関節症は、内側型と言われるO脚変形がほとんどなので、UKAは、主に内側部分に対して行われています。

 

手術について

痛みが出ている関節を温存するメリットとしては、前十字靱帯と後十字靱帯を温存できるという点です。

これにより膝関節の自然な動きと安定性を維持する事が期待できるためです。

また、片側置換術は全置換術に比べて出血は少なく、手術の侵襲も少ないという特徴があります。

ただし、膝の変形が強い場合や、すでに膝の動揺性が強い場合は適応になりません。

人工関節の適応となるような症状の進行した患者さんの多くは、膝軟骨の内側・外側の両方が傷んでいるのに対して、初期の変形性膝関節症の患者さんでは、膝の内側の軟骨だけ(もしくは外側の軟骨だけ)が傷んでいるという特徴があります。

つまり、膝関節の内側か、外側の、いずれかのみの軟骨が傷んでいて、反対側の軟骨の傷みは少ない場合に、単顆人工膝関節置換術(UKA)が適応となります。

 

手術後の流れ

手術後はほとんどの場合で、早い段階で痛みや膝周囲のこわばりが解消し、多くの日常的な動作がこれまで通りできるようになります。

手術以降の入院期間は2週間程度となっています。

手術後のリハビリテーションの内容は、TKAでもUKAでも基本的な内容は同じですが、TKAと比較して、UKAの方がリハビリの進行がやや早い傾向にあります。

これは、全置換に比べて片側置換の方が膝への侵襲が少ない事や、前述の通り、もとの膝をある程度温存しているためです。

術直後は術創部の炎症や浮腫みが改善させる事を優先し、徐々に膝の筋力トレーニング、関節可動域訓練(ストレッチ)、歩行訓練、動作訓練などが行われます。

 

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